第七話 ウルトラ戦士堂々の勝利!その四
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「闘いは力だけではないのだ」
「面白いことを言う」
「何っ!?」
ヒカリは反応を見せてしまった。
「どういうことだ、それは」
「私は力だけではないのだよ」
ヒッポリト星人は誇らしげにそう語る。
「それを今見せてあげようと思ってね」
「一体何を」
「大したことはない」
ヒッポリト星人は語る。
「ただ私の力を見せるだけだ」
そう言ってまずは両手からミサイルを放ってきた。
「ムウッ!」
「そして」
攻撃はそれで終わりではなかった。次は口から炎を出してきた。
ヒカリはバク転でその炎とミサイルをかわした。しかしそこにもまた来た。
「まだ終わりではない」
今度は頭から閃光である。実に多彩であった。
「どうかね、私の攻撃は」
「何の、この程度で」
しかしヒカリもまだ臆してはいなかった。こう言葉を返す。
「倒れはしないというのだな」
「そうだ!」
毅然とした言葉で言い切った。
「地球の為に!」
「ふむ」
ヒッポリト星人はそれを聞いてからヒカリを見据えてきた。彼も決して油断してはいなかった。
「見事なものだ。流石はウルトラ戦士と言っておこう」
「褒めているつもりか?」
「それもある」
しかしそれだけではないのは明らかだった。伊達に地獄星人と言われているわけではない。
「同時に餞別の為だ」
「何っ」
「私に勝てるとは思わないことだな」
そう言いながらまた両手からミサイルを放ってきた。
「そうそう容易にはな」
「クッ」
やはりヒッポリト星人は手強い。ヒカリは防戦一方であった。しかし彼はその心は負けてはいなかった。機会を待っていたのであった。
ヒカリとヒッポリト星人の闘いの横ではメビウスがメフィラス星人と対峙していた。こちらは激しくはなくただ睨み合うだけであった。今のところは。
「君がか」
メフィラス星人はメビウスに問うてきた。
「新しいウルトラ戦士は」
「それがどうしたっ」
メビウスはそれに対して言う。
「ふむ、成程な」
「!?」
メフィラス星人の攻撃的でない様子にかえって戸惑いを見せた。
「噂通りはある」
「僕のことを知っているのか」
「当然だ」
メフィラス星人は答えてきた。
「主なウルトラ戦士達のことはな。既に調べてある」
彼は言う。
「そしてこの戦いにおいてもだ」
「何故ウルトラ戦士のことを調べるんだ」
メビウスは彼に問うた。
「やはり侵略とウルトラ戦士との戦いの為か」
「無論それが主な理由だ」
それはメフィラス星人も認めてきた。
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