第二章
[8]前話
「そしてドラフトで潮崎哲也です」
「あのオリンピックで銀になった」
「潮崎か」
「潮崎も獲得するか」
「そうしてくれますか」
「いいね」
フロントから声があがった、編成を担当している根本睦夫だ。
「あれだね、今年の西武は最後が弱かった」
「九回が」
「だから優勝を逃したからだね」
「一人ではなくです」
「二人だね」
「鹿取と潮崎で」
森は根本にも話した。
「火消し役を二人置いて」
「ダブルストッパーだね」
「そうしましょう」
「徹底しているね」
根本は語る森に笑って話した。
「あの二人だとね」
「一人でもですね」
「万全だけれど」
「底を二人にしまして」
そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「より強くなり」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「来年、それからもです」
「強い西武であるんだね」
「どうでしょうか」
「いい考えと言っただろう?」
根本は森に笑って返した。
「それならだよ」
「お願いします」
「西武はダブルストッパーだ」
「火消し役は二人です」
「それでいこう」
こう話してだった。
西武は鹿取と潮崎を獲得し彼等をストッパーにした、するとだった。
これまでの好守走揃った野手陣に強力な先発陣に加えてダブルストッパーも入り盤石の戦力となった、そうして無敵とさえ言われた。
今も強いチームには確かなストッパーが存在している、火消し役はチームになくてはならない。それは多くの監督達が実証している。星野も森も然りだ。事実彼等は優勝を果たしている。それが何よりの証拠であろうか。
火消し役は必要 完
2024・9・20
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