第二章
[8]前話
「大きなサイズにするわね」
「そうしなさい、冗談抜きで危ないわよ」
「それじゃあね」
こう話して実際にだった。
奈保子は先生に言って大きなサイズの半ズボンを買った、その日のうちにそうしたのでこの日は練習試合だったが。
「敗れたり見えたりとかね」
「そうした心配なくよね」
「試合出来たわ」
「何よりだったわね」
「急にね」
部活の後で帰りの電車の中でだ、奈保子は由美に話した。夕暮れの席に並んで座って白いブラウスと黒いミニスカートの制服姿で話している。
「大きくなったわ」
「成長期ね」
「太ったんじゃなくて」
「何でお尻だけ太るのよ」
由美はこう返した。
「それはないでしょ」
「そう言われると」
「そうでしょ、だからね」
それでというのだ。
「あんたの場合はね」
「成長期なの」
「そう、見れば胸もよ」
奈保子の大きなそれも見て話した。
「大きくなってるし」
「成長期なの」
「そうよ、お尻も胸もよ」
「大きくなったのね」
「太ったんじゃなくてね、そこは気を付けて」
そうしてというのだ。
「やっていったらね」
「いいのね」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「私達も流石にそろそろ成長期終わるし」
「こうしたことはなくなるのね」
「まあ太ったらね」
由美は笑ってこの場合のことも話した。
「またね」
「こうした心配が出るのね」
「そうなるけれどね」
「じゃあ太らない様にするわね」
「そこは気を付けてね」
「ええ、またこうしたことになるし」
「そうしてね」
こう奈保子に言って奈保子も頷いてだった。
以後奈保子は太らない様に気を付けた、成長期を終えた彼女は以後はこうしたことはなくなった。服のサイズはずっと変らずそのことで困ることはなかった。
短い半ズボン 完
2024・9・19
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