第七百六十九話 三人で飲むクミズその六
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「それでね」
「デザートでなのね」
「食べるから」
だからだというのだ。
「あんた達もね」
「食べていいのね」
「洋梨も」
「よかったらね」
二人がというのだ。
「そうしてね」
「じゃあね」
「そこまで言うならね」
二人もそれならと頷いた。
「デザートでね」
「後でご馳走させてね」
「そうするわね、いやカルピスも飲めて」
ナンはまたクミズを飲んで話した。
「果物も食べられて幸せよ」
「何でもない様で」
「その何でもない生活を送れることがね」
アロアに対して話した。
「凄くね」
「幸せなのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「本当に昔のモンゴルはね」
「チンギス=ハーンさんの頃よね」
ベッカも言ってきた、見れば彼女もアロアも鍋の中の羊肉を食べてその味と食感を心から楽しんでいる。
「もっと言えば二十世紀までは」
「草原でね」
「無駄なものは一切持たない」
「それで食べものもね」
「羊肉と乳製品だけね」
「そうした生活でね、それもいいけれど」
「果物やカルピスも楽しめて」
そうしてとだ、ナンに言った。
「幸せなのね」
「基本昔のままでいいけれど」
「チンギス=ハーンさんの頃のままで」
「そうだけれどね」
それでもというのだ。
「やっぱり他にあれば」
「幸せね」
「そうよ」
「そうなのね」
「私はね、ちなみにカルピスをどう飲むか」
ナンはそれの話もした。
「ミルクに少し入れて」
「それで飲むのね」
「私はね」
「普通はね」
アロアはカルピスの飲み方についてこう言った。
「お水で割るけれど」
「そうよね」
「あんたは違うのね」
「よく冷えたミルクにね」
それにというのだ。
「少し入れるのよ」
「馬乳とか羊乳に」
「そのカルピスの原料も」
これもというのだ。
「モンゴルだとね」
「牛乳じゃないのね」
ベッカはまたクミズを飲んで話した。
「やっぱり」
「モンゴルだと牛の遊牧はほぼしないから」
「それでよね」
「ミルクっていうとね」
この飲みものはというのだ。
「馬が主で」
「あと羊ね」
「山羊もよ」
「そういった生きもののよね」
「牛はね」
即ち牛乳はというのだ。
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