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SAOもう一人の聖騎士
追想〜黒白の剣鬼〜
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SAO初期、血みどろのPK(プレイヤーキル)が横行した時代。

語った所で意味の無い、語ってはならない忌むべき鮮血の記憶。否、もしくは殲滅の記録。

最早思い出される事すら無い、白黒の剣鬼の昔語り・・・・・・・

全てはここから始まった。

「なぁクラディール、俺、好きな人ができたみたいだ」

アインクラッド第四層の宿屋、キリトの何気無い一言。ふ〜んと適当に生返事してコーヒー(っぽい飲み物)を口に含もうとして・・・・・・・・果てしなく失敗した。

「なっ、ななななっ、ななななな何だってェェェェェ!!」

「いや落ち着けクラディール、後異常になが多いぞ」

そこまで驚く事か・・・・・・・と呆れるキリト。いやいや、あれですよ?超が二億個つく位鈍感なこいつが恋をして、しかも自覚があるだとォ!?

「お前もしかしてお相手は・・・・・・お前のクラスの委員長って言ってた・・・・・・」

「ああ、三枝(さえぐさ)さんだよ。もう言わせんな恥ずかしい・・・・・/////」

三枝さん。キリトがそうよんだので偶然知ったある女性プレイヤーのリアルネームだ。プレイヤーネームは確か・・・・・・・リオンだったか。絵に書いたような委員長キャラで、責任感が強く交友関係も広い。ちなみに、容姿もかなり整っている。

「ようし誘えさっさと誘え。最早宿屋にお誘いしちまえ、フラグまみれのお前なら問題ないぜ!!」

「い、いやもうパーティには誘ってるんだ。実は・・・・・・」

「お前にも付き添っていて欲しいんだよ」

まぁここらが妥協点か・・・・・・・よし、可愛い弟分のため、一肌脱いで差し上げましょうか!

〜待ち合わせ場所にて〜

「ど、どうしようクラディール!流石に一時間前は早すぎたかな!?」

「まぁまあここは余裕を持って待つんだ。それで彼女が来た時は自分も今来た所だと言うんだ」

ベタすぎじゃねぇか!とツッコむキリトをあしらっていると、リオンがやって来た。美しい金髪を後頭部で纏め、背中に大きな槍を背負っている。彼女は快活そうに笑うと、キリト俺の順に顔を覗き込んで

「クラディールさんは初めまして、キリト君は宜しくね。リオンといいます。使用武器は見ての通り槍です。お二人とも、今日は宜しくお願い致します。」

折り目正しく頭を下げた。第一印象は礼儀正しい女の子と言った感じだ。

「よし、それじゃ早速行こう。ここらならいいよな?」

「はい、けどその前に・・・・・・・出てきなさい?刺すわよ?」

さらりと恐ろしい事を言った。え?え?と周囲を見回すと・・・・・・・いた。俺達を見ている集団が建物の隙間で息を潜めていたのだ。数は四人、どうする・・・・・・・!

「いや〜、見つかっちゃたかぁ。ごめんねリーダ
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