追想〜黒白の剣鬼〜
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
SAO初期、血みどろのPK(プレイヤーキル)が横行した時代。
語った所で意味の無い、語ってはならない忌むべき鮮血の記憶。否、もしくは殲滅の記録。
最早思い出される事すら無い、白黒の剣鬼の昔語り・・・・・・・
全てはここから始まった。
「なぁクラディール、俺、好きな人ができたみたいだ」
アインクラッド第四層の宿屋、キリトの何気無い一言。ふ〜んと適当に生返事してコーヒー(っぽい飲み物)を口に含もうとして・・・・・・・・果てしなく失敗した。
「なっ、ななななっ、ななななな何だってェェェェェ!!」
「いや落ち着けクラディール、後異常になが多いぞ」
そこまで驚く事か・・・・・・・と呆れるキリト。いやいや、あれですよ?超が二億個つく位鈍感なこいつが恋をして、しかも自覚があるだとォ!?
「お前もしかしてお相手は・・・・・・お前のクラスの委員長って言ってた・・・・・・」
「ああ、三枝(さえぐさ)さんだよ。もう言わせんな恥ずかしい・・・・・/////」
三枝さん。キリトがそうよんだので偶然知ったある女性プレイヤーのリアルネームだ。プレイヤーネームは確か・・・・・・・リオンだったか。絵に書いたような委員長キャラで、責任感が強く交友関係も広い。ちなみに、容姿もかなり整っている。
「ようし誘えさっさと誘え。最早宿屋にお誘いしちまえ、フラグまみれのお前なら問題ないぜ!!」
「い、いやもうパーティには誘ってるんだ。実は・・・・・・」
「お前にも付き添っていて欲しいんだよ」
まぁここらが妥協点か・・・・・・・よし、可愛い弟分のため、一肌脱いで差し上げましょうか!
〜待ち合わせ場所にて〜
「ど、どうしようクラディール!流石に一時間前は早すぎたかな!?」
「まぁまあここは余裕を持って待つんだ。それで彼女が来た時は自分も今来た所だと言うんだ」
ベタすぎじゃねぇか!とツッコむキリトをあしらっていると、リオンがやって来た。美しい金髪を後頭部で纏め、背中に大きな槍を背負っている。彼女は快活そうに笑うと、キリト俺の順に顔を覗き込んで
「クラディールさんは初めまして、キリト君は宜しくね。リオンといいます。使用武器は見ての通り槍です。お二人とも、今日は宜しくお願い致します。」
折り目正しく頭を下げた。第一印象は礼儀正しい女の子と言った感じだ。
「よし、それじゃ早速行こう。ここらならいいよな?」
「はい、けどその前に・・・・・・・出てきなさい?刺すわよ?」
さらりと恐ろしい事を言った。え?え?と周囲を見回すと・・・・・・・いた。俺達を見ている集団が建物の隙間で息を潜めていたのだ。数は四人、どうする・・・・・・・!
「いや〜、見つかっちゃたかぁ。ごめんねリーダ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ