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ずぶ濡れで駆け込んできて
第二章
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「あのね」
「どうしたの?」
「いや、何よその恰好」
「何って服濡れてるから乾かしてるからね」
 全裸で言うのだった、見れば白い裸身はかなりスタイルがいい。
「それでね」
「そのうえでなの」
「そう、それで裸なのよ」
「そうなのね」
「女の子同士だからいいでしょ」
「それでも全裸はね」
 陽菜は顔を顰めさせて言った。
「どうかってなるわよ」
「そうなのね」
「それで服乾かしてるのね」
「ええ、干してね。乾きやすい生地だからすぐに乾くわ」
「下着も?」
「そうよ」
「だったら乾くまでいてね。とりあえず今度は私がお風呂入るわ」
「じゃあ私ここでスマホ観てるわね」
「スマホ濡れなかったの?」
「バッグの中に入れてたから大丈夫よ」
 このことは笑顔でやり取りした、そして陽菜も風呂に入りその後で部屋着をまた着て由紀のいるリビングに戻ったが。
 由紀は数本の五百のストロングに柿ピーナッツを出していた、そのうえで陽菜に言った。
「これがお土産よ」
「飲むつもりだったのね」
「そうだったの、いいわね」
「ええ、それじゃあね」
「一緒に飲みましょう」
「私も出すわね」
 こう話してだった。
 二人で一緒に飲みはじめた、由紀はこの時も全裸だったので陽菜は言った。
「やっぱりね」
「裸は嫌?」
「私裸族じゃないから」
 それでというのだ。
「ちょっとね、けれど濡れてるなら仕方ないわね」
「入れてくれて有り難うね」
「いいわよ、お互い様よ」
「裸は駄目でも」
「ええ、ただあんたそのスタイルなら」
 由紀の見事なそれを見つつ言った。
「ちょっとしたことで男の人がね」
「好きになるの」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「いざって時はね」
「スタイル武器にしたらいいのね」
「そうしたらいいわ」 
 ストロングを飲みつつ言った、二人共顔が赤くなっている。裸の由紀は全身だ。
「その時はね」
「あんたもね。お互い今フリーだけれどね」
「彼氏出来たらいいわね」
「そうね、今度合コンする?」
「いいわね、じゃあ同じ学部の娘誘って」
「やりましょう」
 こうした話をしてそうしてだった。
 二人で楽しく飲んだ、そして服が乾くと由紀は服を着たがその時には雨が上がっていて帰ることになったが。
「合コンはね」
「ええ、やりましょう」
「今度ね」
「その時はあんたスタイル見せるのよ」
「あんたもね。あんたもスタイルいいからね」
「だからなの」
「お互い見せるものは見せるべき時に見せましょう」 
 笑顔で話してだった。
 由紀は自分の部屋に戻った、そして後で実際に合コンを開いた。その時それぞれスタイルが映える服装で出てそれぞれ見事に相手を手に入れたのだった。



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