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高度成長期のケーキ
第一章
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くりの弟もだ。
「美味しそうね」
「そうよね」
「これがケーキなんだね」
「ええ、はじめて買ったし私もね」
 恵美は夕食後のちゃぶ台に座った状態で話した。
「これまで食べたことないけれど」
「今からだね」
「皆で食べるのね」
「ええ、そうしてね」
 弟と妹に話した。
「紅茶も買ったから飲みましょう」
「紅茶も淹れてくれたわね」
 母の瑠璃も言ってきた、専業主婦をして小学生の息子と舌の娘を育てている。
「パックっていうのにある」
「ええ、それで今からね」
「皆でケーキを食べて」
「そしてね」
 湯呑の中の紅茶を見つつ話した。
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