孫家
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ム見たくなっちまって」
写真に写っている悟空に抱かれている赤ん坊の悟林は安心したように眠っていた。
他にも無邪気な笑顔を浮かべている写真や少し成長してお揃いの亀仙流の道着を来て悟空と一緒に写っている写真。
他にもあるがセルゲーム後からブウとの闘いの時までの悟林の写真は当時死んでいたので1枚もなかった。
「こんなに小さかったのに大きくなったべなぁ…」
色々あったが娘が幸せになれそうでチチは嬉しかった。
未来トランクスから聞いた別の未来の娘は幸せを掴む前に闘って死んでしまった。
強敵との闘いの末に死ぬことはサイヤ人からすれば誇らしいことなのかもしれないが、地球人としての幸せをほとんど得られなかった未来の娘の分まで悟林には幸せになって欲しい。
悟空も悟空で小さくて自分に修行をねだっていた時期の悟林の写真に触れる。
「悟空さ?」
「あいつはもう明日からこの家にいねえんだよな…なあ、チチ。悟林の奴…幸せになれっかな?」
悟空も育ちや出生のこともあって普通の父親とは言えないかもしれないが、悟空なりに手塩にかけて育ててきた娘には幸せになって欲しかった。
「なれるに決まってるべ。だってオラ達の自慢の娘だもの、寧ろ地球のために体を張った悟林が幸せになれないなんて神様が許してもオラは許さねえべ」
本来なら幼稚園や学校に行くべき年齢の頃からの地球や宇宙の命運を賭けた闘いに身を投じられたのだ。
しかも7年間も死んだりもしていたし、それだけのことがあったのに幸せになれないなんてチチからすれば許せることではない。
「そうだな、お?これ、みんなで川に行った時の写真だ」
「んだ。懐かしいべな〜…」
悟林の写真が入ってるアルバムを見て思い出を語る両親に悟林は不覚にも泣いてしまった。
「(ありがと、お父さん。お母さん…)」
バレないうちに退散し、翌日の結婚式に備えて寝よう。
そして結婚式当日、ウェディングドレスを着た悟林は式を進めて最後にスピーチを読む。
「私の人生は他人からすれば多分結構波乱万丈だったと思います。亀仙人のお爺ちゃんの家に行ったら伯父さんが現れて、伯父さんに拐われてから本当に色んなことがありました。初めての師匠が出来たり、闘って死んだり、死んでいる間に気付いたらここにいない馬鹿弟に彼女が出来てその人と結婚したり、末の弟までいたりして。でもその色んなことがあって、別の未来から助けに来てくれたあの人を含めて、たくさんの出会いがあってこの人と一緒になる今があるんだと思います。私は私をここまで育ててくれた両親やここに来てくれた師匠にも感謝しています。本当にありがとう…お父さん、お母さん、ピッコロさん」
悟林なりの精一杯の感謝の言葉に悟空は嬉しそうに笑みを浮
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