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夢幻水滸伝
第三百六十四話 賭けの攻勢その十四

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「こうした技術があることは」
「有り難いですか」
「ほんまに。それでこうして戦死者も復活させて」
 そうもさせつつというのだ。
「戦っていって」
「勝利を掴みますね」
「そうしてこな」 
 兵士に微笑んで言ってだった。
 ジェーンは術で自分達が率いる将兵達を復活させたり治療するだけでなく土竜爪で果敢に戦いもした、彼女も必死だったが。
 東軍は攻めきれなかった、それは西軍も同じであり。
 ガーランドは戦いつつ苦い顔でだ、自身が率いる将兵達に言った。
「あと少しで日が暮れてな」
「燃料も弾薬もなくなります」
「予算も」
「あとほんの少しで、です」
「全てなくなります」
「もうそうなったら戦えへん」
 忌々し気にこの言葉を出した。
「ほんまな」
「そうですね」
「あと少しで決着を付けるべきですが」
「それが出来るか」
「果たして」
「何もなくなって」
 燃料や弾薬がというのだ。
「武器も兵器も損傷が激しい」
「そして軍の疲労度もですね」
「相当なものですね」
「そうした状況ですね」
「もうそろそろあらゆる意味で限界や」 
 そうした状況だというのだ。
「ほんまな」
「左様ですね」
「時間的にもあと少しです」
「あと少しで夜です」
「夜になってしまいます」
「何とか決着をつけたいが」
 このあらゆる意味で限界が間近になっている状況でというのだ。
「おらっちにしてもな」
「ナグルシとアイムールを使われ」
「術もですが」
「それでもですね」
「この状況では」
「どうもな」 
 これがというのだ。
「難しいわ」
「そうした状況ですね」
「今は」
「限界が近く」
「ああ、あと少し全力で攻めて」
 そうしてというのだ。
「あかんかったらな」
「終わりですね」
「勝てなければ」
「敵の戦線を突破出来なければ」
「そや、そやからあと少し」
 まさにというのだ。
「何とかな」
「攻めてですね」
「そうして戦い」
「そのうえで勝利を手にしますね」
「そうするわ」
 こう言って神具を手に縦横に攻める、そうしてだった。
 だが守りは固くだ、そしてだった。
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