第三十五話 大阪でのデートその六
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「カレーと善哉を食べたら」
「もうお腹一杯かな」
「むしろ食べ残しない様にね」
二人共それは嫌いだ、勿体ないと考えてだ。
「しないとね」
「いけないかな」
「そうじゃないかしら」
「俺食べるよね」
佐京はここでこんなことを言った。
「結構以上ね」
「男の子だし」
夜空は佐京のその言葉に応えて言った。
「それにいつも身体動かしてるから」
「それだとね」
「佐京君よく食べるわ」
夜空は彼のそのことをはっきりと認めた、実際彼と一緒に暮らしてみてそのことをその目で見たから言えることだ。
「本当にね」
「そうだね」
「男の子が食べるのは聞いていたけれど」
知識として知っていたがというのだ。
「この目で見てね」
「実感したのね」
「うん」
そうだというのだ。
「本当にね」
「運動部にいる男子はね」
「よく食べるわね」
「そうだよ」
「女の子でもそうだし」
夜空は自分と同じ性別の娘達の話もした。
「運動部の娘達はね」
「よく食べるね」
「食べないと」
さもないと、というのだ。
「本当にね」
「やっていけないね」
「育ち盛りで」
このことに加えてというのだ。
「身体動かしてエネルギー消費してるから」
「食べないとやっていけないよ」
「佐京君部活して」
忍者部のそれをというのだ。
「そしてお家でもね」
「稽古してるよ」
「毎日そうしてるわね」
「そうだよ」
佐京はその通りだと答えた。
「だから食べる量は多いよ」
「そうよね」
「俺自身が言うから」
このことはというのだ。
「間違いないね」
「ええ」
夜空もその通りだと答えた。
「本当に」
「そうだね」
「じゃあ大盛じゃないと駄目?」
「俺は」
「カレーの方は」
「そうだね、俺は大盛で」
佐京は自由軒のカレーについて微笑んで話した。
「夜空さんは並だね」
「佐京君よかったら二杯食べる?」
夜空はこう彼に言った。
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