暁 〜小説投稿サイト〜
金木犀の許嫁
第三十五話 大阪でのデートその五

[8]前話 [2]次話
「そうしたらどちらもね」
「ボリュームあるんだ」
「自由軒のカレー大盛りあるのよ」
「そうなんだ」
「そう、普通の倍位の量があって」
 そうであってというのだ。
「あそこのカレー生卵入れるわね」
「名物だよね」
「ご飯とルーを最初から混ぜてあって」
 そうであってというのだ。
「それでね」
「真ん中をへこませてね」
「お皿の上のカレーのね」
「そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「そこに生卵を入れるね」
「その生卵の部分におソースをかける」
「そこからかき混ぜて食べるんだよね」
「自由軒の名物カレーはね」
「そうだったね」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「大森だとカレーの量も多くて生卵二つなのよ」
「倍だね、まさに」
「もうお皿に一杯で」
 そこまでの量でというのだ。
「食べると一杯でかなりみたいだよ」
「そいうなんだ」
「私も佐京君もよく食べるけれど」
 それでもというのだ。
「多分これ一杯でね」
「お腹一杯だね」
「そうなると思うわ、そこにね」
「善哉だね」
「それもあるけれど」
 夜空はその善哉の話もした。
「あそこは二つ出るから」
「お椀が」
「夫婦だから」
 それでというのだ。
「二つ一緒に出るのよ」
「あのお店はそれで有名だね」
「ただカップルで行くだけじゃなくて」
 それで止まらずというのだ。
「二つ揃って出るから」
「夫婦善哉だね」
「そうなのよ、それで二つ出るから」
 それ故にというのだ。
「あそこも量がね」
「多いね」
「何か量を多く見せる為に持って言われてるらしいけれど」 
 夫婦善哉の作中で実際に言われている、一つより二つ出した方が善哉の量が多く見えるとである。
「そうだけれど」
「実際にだね」
「やっぱり二つだから」
 それだけ出るからだというのだ。
「多いのよ」
「そうなんだね」
「だからね」
 それでというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ