第三十一話 襲撃その十四
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「一体」
「どうせ強いからっていうのよね」
「そうだよ」
その通りという返事だった。
「だから何をしてもいいんだ」
「反吐が出る考えだな」
リュウソウブラックはその言葉を聞いて述べた。
「実にな」
「弱い奴に言う権利はないよ」
キュウレンバイオレットも言った。
「君達の論理だとね」
「くっ、そう言うのかい」
「言うよ、君達にそのまま返すよ」
その言葉をというのだ。
「そのままね」
「やられたね」
バスコは笑いながらも極めて忌々し気に述べた。
「これでまたやり直しかな」
「何度生き返っても同じだ」
ゴーカイレッドが言葉を返した。
「お前がお前である限りな」
「俺が俺で」
「そして貴様等が貴様等である限りな」
彼の仲間達もというのだ。
「同じだ」
「負けるっていうのかな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「俺達にな」
「心に悪意しかない限り同じだ」
ゴセイナイトはきっぱりと言い切った。
「要するにな」
「そう言うか」
ゴセイナイトにはプラジアが応えた。
「何度でもか」
「お前達は敗れる」
そうだというのだ。
「そのことを言っておく」
「言うな、だが私達はまただ」
「蘇るか」
「何時か。そして必ず目的を果たす」
「出来はしない、何があろうともな」
「お前達がいるからか」
「それもある」
ゴセイナイトはまずはプラジアの指摘を認めた、だがそれと共に彼に対してこんなことも言ったのだった。
「だがそれ以上にお前達の心に悪意しかない限りだ」
「仕損じるというのか」
「何度もな、相手が誰であろうともな」
「おのれ・・・・・・」
「言いたいことは聞いたよ」
ダグデドは忌々し気に呟いた、全員立てず何とかはいつくばっている。
「けれど聞かないよ」
「また来るか」
「何度でもね、また会おう」
最後のクワガタオージャーに言ってだった。
ダグデドも仲間達も全員爆発した、その衝撃と爆風と火花が散った時そこには何もなかった。完全に消え去っていた。
敵が全て消え去ったのを見てだ、戦隊の者達は変身を解いた、伊賀崎は敵がいた場所を見ながらこんなことを言った。
「九右衛門の奴は遥かにまともだったな」
「そうだったね」
風花がその通りだと応えた。
「あいつはあいつで色々あって」
「悪意があってもな」
「何処か人間臭くてね」
「悲しいものがあったな」
「うん、人間だったのよ」
九右衛門、彼はというのだ。
「やっぱりね」
「そうだよな」
「人間でね」
あくまでというのだ。
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