第七話 ウルトラ戦士堂々の勝利!その一
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ウルトラ戦士堂々の勝利!
ヒカリはヒッポリト星人、メビウスはメフィラス星人の兄とそれぞれ闘っている。それぞれとても尋常ではない相手であることは一目瞭然であった。
「大丈夫なのかね」
補佐官も心配そうである。
「幾らウルトラマンでも」
「危ないですよね」
秘書官がそれに応える。
「やはり彼等ですと」
「危ないなんてものじゃないんじゃないか?」
リュウもそれを見て言う。
「どちらもよ」
「最悪の宇宙人って言っていいわよね」
マリナも彼等をそう評価していた。
「やっぱり」
「俺だってあいつ等全員は知ってるけれどよ」
そしてジョージもそれは同じであった。
「あの二人はその中でも」
「しかし」
テッペイは彼等を見てどうにも首を傾げていた。
「テッペイ君、どうしたの?」
「いやね」
コノミにも答えて述べる。
「おかしいんだよ」
「おかしいって?」
「そうだよ。だってね」
彼はさらに言う。
「あれだけの宇宙人が来ているだけでもあれなのにあの二人まで一緒だろ?」
「うん」
コノミはその言葉に頷く。
「彼等って確か宇宙人の中でもかなりの勢力を持っている筈だけれどその彼等がどうして」
「だからウルトラマンを倒す為だろ」
ジョージがそれを聞いて言ってきた。
「だからこんなにいっぺんに」
「それはわかるけれど」
答えはしてもテッペイの心にはまだ疑問が残る。
「メフィラス星人とヒッポリト星人が一度に来るなんて」
「やっぱり有り得ねえか」
「普通に考えたら」
リュウにも言う。
「何かあるのかな、やっぱり」
「Uキラーザウルスだけじゃないってこと?」
「何かそんな気がするんだよ」
マリナの言葉に応えてきた。
「まさか彼等は何者かの為に動いていてとか」
「馬鹿言わんでくれ」
補佐官がそれを聞いて口を尖らせてきた。
「あんな恐ろしい連中の上にまだ誰かいるというのかね」
「普通はないですよね」
「当然だよ、君」
補佐官はその様な恐ろしい可能性を必死に打ち消そうとする。
「いいかね、彼等はだね」
そして言う。
「宇宙でも札付きの連中なんだぞ。そんな連中の上に誰かいるとは」
「やっぱりないですよね」
「当たり前だ。どんな悪い奴なんだ、そいつは」
「いえ」
しかしここで総監代行が言ってきた。
「総監代行」
「それはわかりませんよ」
「まさか」
補佐官はそれを笑って否定しようとする。
「あんな連中の上に誰かいるなどとは」
「若しかしたらです」
しかしそれでも彼女は言う。
「いるのかも」
「しかしいるって言われても」
テッペイにもそれはわかりかねていた。
「あの連中の上なんて」
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