エピローグ
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スシステムの負の遺産」と呼ぶ他、「リバースシンドローム」とも呼ばれ、更には「蘇った地球が、美しい自然の中で密かに抱え込んだ闇」や「コスモリバースというブラックボックスが生み出した特異点」とも呼ばれる。
《時間断層》の存在に気づいた地球連邦政府は、この事実を公には公表せず、一部の政府関係者や軍高官にのみ断層の存在を発表。
同時に《時間断層》内部には、ガミロイドを利用して一大造船所が建設された。
その後、《時間断層》専用の制御艦として、ドレッドノート級〈プロメテウス〉が建造。〈プロメテウス〉はワープ用のシステムを応用して時間の流れの速さを適宜補正することで、艦内限定だが生身の人間が時間断層に長時間滞在が可能となった。
《時間断層》内の造船所はガミラスにも貸与されており、その見返りとしてガミラスが持て余していた幾つかの植民星を地球側に譲渡している。
この植民星から採掘される資源が、地球防衛艦隊やガミラス艦隊の建造に利用されている。ブリリアンスもその使用権はあるが、基本的には使用していない。
艦の資材・建築資材云々も、《時間断層》内にあるプラントで生産されており、地球表面にある都市の復興にも役立っている。
この《時間断層》の特性を、戦力増強のみに利用するだけでなく、軍事技術の発展にも利用。
10倍速く流れる時間を利用し、アンドロメダ級やドレッドノート級ら波動砲艦隊を開発・建造を開始し、しばらく時が経ち次はAIを軍事利用。
《時間断層》について長々となったが纏めよう、そして例えよう。《時間断層》内部では再建のみならず、技術発展のための実験場、と捉えて欲しい。
こうして、本来は一方的に蹂躙される筈の地球が、寧ろ地球暦2199では超強かったガミラスを蹂躙出来る程の戦力を保有するに至る。
ガトランティス軍第七艦隊機動艦隊を纏める某司令官は、土星沖に展開していたエンケラドゥス守備艦隊を過小評価し侮った。
最も波動砲艦隊の到着により、ガトランティス軍第七艦隊機動艦隊を纏める某司令官は、口を大きく開けて唖然とするしかない。
その反応は普通だ。たった三年でその戦力。本当に当然の反応だ。
そんな地球は救われた。《時間断層》は今も機能し、軍の再建を行っている。
内容は、だ。
・今日も建造!…よりも、時間断層では従来の戦闘艦の改装が優先。
・完全無人化!…よりも、有人であり乗る人間が少なく、AI自立型サブフレームを補佐とし人が動かす艦とすること。
・etc…
以上である。
そして…時間断層の存在を一切包み隠すことなく、全市民へ向けて公開し、政府ならびに数名の軍人が生中継で演説。
その後は、二つの選択肢の片方を選択する投票権が市民へ与えられた
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