第49話
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業務をこなしながら街を見回っていたヴァン達がハマムを訪れると意外な人物たちが勢ぞろいしていた。
〜伝統地区・ハマム”マルジャーン”〜
「おやヴァン君たち、ちょうどいいところに。これから声をかけようと思っていたんだ。」
「シェリド公太子にナージェさん…………?」
「女優たちもいんのか…………」
「それに、”妖精”と”剣迅”まで…………」
ハマムに集まっているメンバー――――――シェリド公太子にナージェ、ジュディスとニナ、そしてフィーとアネラスを確認したアニエスやアーロン、フェリはそれぞれ目を丸くした。
「こんな所で会うには意外な面子だな。それで、俺達に何か御用ですか?」
「その、殿下のほうから誘われまして。」
「パレードと授賞式前の景気づけんいハマムで汗を流そうってことになったのよ。」
「わたしたちも一度入ってみたかったし、ちょうどいい機会だった。」
「フフッ、それに私達も見回りで汗を掻いていたから殿下の誘いはちょうどよかったんです。」
「ただ女性ばかり誘うのは気が引けるからね、ぜひヴァン君たちも一緒にと思っていた所さ。エースキラーの面々も誘ってこれを機会に色々と話したい事もあったが…………生憎あちらの連絡先はわからず、断念したのさ。」
ヴァンの質問にニナとジュディス、フィーとアネラス、シェリド公太子はそれぞれ答えた。
「まだパレードまで時間がありますがいかがいたしましょう?」
「貸し切りなんて貴重な機会、逃す手はねえな。ご一緒させてもらいますよ。」
「っててめぇが入りてえだけじゃねえのか?」
「あはは………………まあせっかくですし。」
リゼットに確認されたヴァンがシェリド公太子達の誘いに乗る答えを口にするとアーロンが若干呆れた様子でヴァンに指摘し、その様子をアニエスは苦笑しながら見守っていた。
その後ヴァン達はそれぞれハマムを堪能し始めた。
〜男性側〜
「ふぅ…………これだよこれ。貸し切りはまた別格というか、一日の疲れが吹っ飛ぶぜ。」
「やだやだ、年寄りはこれだからよ。だいたい一日は始まったばっかだろーが。」
「フフ、しかしヴァン君の気持ちはよくわかる。私はこう見えて結構忙しくてね、一日のこういう時間は何気に貴重なんだ。自分を内と外から同時に見つめ直すような感覚、そして全てが洗い流され、新しい自分になる。」
ヴァンの感想にアーロンが呆れている中、シェリド公太子はヴァンの感想に同意していた。
「おお、さすが殿下、わかってますね!俺も常々感じていたんですよ。こういう場所は社交の場としても機能しますが、やはり本質は自分との対話にある、とね。」
「そうと
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