第49話
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「ああ、ここからがむしろ本番じゃっ!フォクシーパレード第二幕――――――新たなフォクシーにフォックス(男優)も出番じゃ!!」
「ええっ!!・おおっ!!」
シェリド公太子の言葉に続くように声を上げたゴッチ監督の言葉にモデルや俳優たちは力強い答えを口にした。そしてフォクシーパレードの第二幕が始まった。
「キャ――――――!!」
「アレックス、やっぱり貴方が一番よ―――――!!」
「おいおい、あれってスーパーモデルの…………!?」
「うおおおおっ、そう来るかよ!?」
「ハッ…………あの監督、なかなかわかってるじゃねーか。」
「”本命”が居なくなった代わりに更なるテコ入りでの盛り上げ、ですか。」
「ああ、賞は逃しちまったが人気俳優に一流モデルだからな。」
フォクシーパレードの第二幕に観客達が興奮している様子を見守っていたアーロンはゴッチ監督の手腕に感心し、ヴァンはゴッチ監督の狙いを推測したリゼットの推測に頷いた。
「シャヒーナさぁん!!」
「いいわよ――――――その調子でね!」
フェリとサァラはそれぞれパレードの中心で踊り続けているシャヒーナに応援の言葉をかけ、応援の言葉をかけられたシャヒーナは一瞬ヴァン達に視線を向けてウインクをした。
「頼もしくなって…………これも皆さんのおかげですね。」
「えへへ、サァラさんがいたからこその強さかと。」
「ええ、前半の疲れもまったく感じさせませんし。この調子なら最後までしっかりやり遂げられそうですね。」
シャヒーナの成長に感謝しているサァラにフェリとアニエスはそれぞれ答えた。
「しかし『ゴールデンブラッド』が2番手っつーのは驚いたな。まだ見てねえが『狼たちの鎮魂歌』っつーのはそこまで面白ぇのか?」
「ああ、今年の中じゃあ甲乙付けがたいくらいの傑作だろう。時事的にもタイムリーだったからそこら辺りが決め手だったのかもな。」
「逆を言うと、ベガスフィルム主催でもフェアな投票が行われたという事ですね。」
アーロンの疑問に答えたヴァンは自身の推測を口にした、リゼットは別視点の部分について答えた。
「ふふ、ニナさんの演技も気になりますし私も見てみたいです。」
「わたしは『ゴールデンブラッド』の完全版っていうのを見てみたいですっ。」
「あん――――――?チビにはまだ早いっつーの。」
「あー…………もうちょい大きくなったらな。」
アニエスと共に観たい映画を口にしたフェリにアーロンとヴァンはそれぞれ苦笑しながら指摘した。
「むう…………納得いきませんっ。」
「(たしかR17でしたか…………)…………え――――――」
二人の指摘に頬を膨らませ
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