第49話
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ッチ監督の力強い演説に観客達は拍手をしながら歓声を上げた。
「――――さあ、いよいよ時間じゃ!せめて今だけは浮世の憂さを忘れ、女神すら霞む百花繚乱に酔いしれようっ!このサルバッドという黄金郷に舞い降りたとびっきりの雌狐たちと共に…………!」
ゴッチ監督が宣言と共にある方向へと視線を向けるとそこには船のような形をしたパレード専用の車にジュディスやニナ、シャヒーナを始めとしたパレードの踊り子達が待機していた。
「さあ、皆さんご一緒に!」
「一生忘れられない”刻”を始めるわよ!」
「いっくよー!」
「レッツ、フォクシーパレード!!」
そしてゴッチ監督や女優達、観客達が宣言をすると車体が動き始めると同時に女優達は踊りを始めたり、観客達へのアピールを始めた。
「おおおおおっ…………!」
「………すげええええええぇぇぇっ…………!」
「なにあの子…………!出演リストにはいなかったわよね!?」
「さすがサルバトーレ・ゴッチだ。魅せ方ってモンをわかってやがる。妹もキレッキレじゃねえか?」
観客達がパレードに興奮している中ヴァンは感心した様子で呟いた後隣にいるサァラに指摘した。
「ええ、本当に…………!(頑張ったわね、シャヒーナ…………)」
ヴァンの言葉に頷いたサァラは妹の成長を心から喜んでいた。一方パレードの警備をしているフィーと視線を交わし、フィーが頷くのを確認したヴァンはザイファを取り出して通信相手に確認した。
「―――――そっちはどうだ?」
「今のところは異常ありません。で、ですが…………」
「すごい…………シャヒーナさんも皆さんもっ…………!
ヴァンの通信相手の一人――――――別の場所で警備をしているアニエスはヴァンの報告に答えた後苦笑を浮かべて、警備を忘れて興奮した様子でパレードに夢中になっているフェリを見つめた。
「こちらも今の所問題ないわ。」
「う〜ん、復帰するなら煌都の華劇場と決めているけど、こんなにも興奮するパレードに女優側として参加できなかったのはちょっと残念ね〜。メイヴィスレインもそう思わない?」
「私に同意を求めないで下さい。ですが…………人を”魅せる”ものとして上位クラスであることは認めます。」
同じく通信相手の一人であるそれぞれ人間の姿になっているマルティーナも異常なしであることを報告し、若干残念そうな様子でパレードを見ていたユエファはメイヴィスレインに確認し、確認されたメイヴィスレインは溜息を吐いた後静かな口調で呟いてパレードを見つめた。
「ポイントE、Fも異常ありません。――――――それにしても素晴らしいですね…………」
「エロさと健全さのせめぎ合い…………クク、こりゃ退屈せず
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