第49話
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「わたしもいつか…………アニエスさんやメイヴィスレインさんのように…………!」
それぞれ湯を堪能している様子のアニエスとメイヴィスレインをフェリは決意の表情で見つめ
「む…………アニエスって確かアラミスの学生だっけ?」
フェリが自分以外の人物達を目標にされたことに若干嫉妬したフィーは真剣な表情でアニエスに質問した。
「はい、アラミス高等学校の一年生です。」
「一年生でこれとは…………うちの委員長を思い出す…………」
「委員長?」
ある人物を思い浮かべながら呟いたフィーの言葉が気になったアニエスは首を傾げた。
「なんでもない。それとメイヴィスレインだっけ。”天使”ってなんでみんなそんなにスタイルがいいの?わたしが知っている天使は全員スタイルがいいんだけど。」
「私にまで何を聞いてくると思ったらくだらない事を…………そもそも私達”天使”は身体的特徴が”成長”する貴女達人間と違って”主によって生み出された存在”ですから、”生み出された時点で死ぬまでそれぞれの姿のまま”なのですから、”天使が身体的に成長することは基本的にありえない事です。”貴女の知り合いだという天使がどのような者達かは知りませんが、貴女の知り合いの天使が皆身体的特徴が上位であるのはただの偶然ですよ。」
ジト目になったフィーの質問にメイヴィスレインは呆れた表情で溜息を吐いた後答えた。
「それはそれでちょっとずるい気がするけど…………それよりフェリ、さっきの続きだけど…………時には諦めを覚えるのも重要。」
「さっきと話が違います!?」
真剣な表情で助言したフィーの助言にフェリは驚きの表情で声を上げた。
「えっと…………なんの話ですか?」
二人の様子が気になったアニエスはフェリに訊ねたが
「アニエスさんとは関係のない話です…………」
「持つものには理解できない。」
「なんでしょう、この微妙な疎外感…………」
「ハア…………」
それぞれ答えたフェリとフィーの答えに冷や汗をかいて苦笑し、メイヴィスレインは呆れた表情で溜息を吐いた。
そしてそれぞれハマムを堪能したヴァン達は受付に集合した。
「クッ、このガキに負けるとは…………!」
「やっぱ歳だなオッサン?」
悔しがっている様子のヴァンにアーロンはからかいの表情で指摘した。
「今だけは反論できねぇ…………!」
「一番最初にリタイアしたとはいえ、なかなか楽しませてくれたよ。感謝する、二人共。機会があったらまた裸で語り合おうじゃないか。」
「どうせなら次は”夜の店”にでも行こうぜ?」
シェリド公太子の感想を聞いたアーロンはある提案をし
「それも一興だねぇ!」
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