第49話
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ふ。」
「何よその生温かい笑顔は!?」
一方ニナにヴァン達との関係の良好化を指摘されたジュディスは必死に否定していた。その後アニエス達はそれぞれ湯に浸かり始めた。
「そう、アイーダがそんな風に…………教えてくれてありがとう。ギルドの報告書は読んだし、アルヴィスからも話は聞いたけど、いまいちピンと来なくて…………アイーダ、最後までカッコよかったんだね…………」
湯に浸かりながらフェリからアイーダの最後について教えてもらったフィーはアイーダの事を思い浮かべながら呟いた。
「はい、とても…………立派でした。」
「いつか生きている元”西風”と一緒にまた集まろうと思ったけど…………団長とゼノとレオに続けて、アイーダも…………」
「フィーさん…………」
「ごめん、しんみりちゃって。でも、失うばかりじゃない。」
「え?」
フィーが口にした言葉の意味がわからなかったフェリは不思議そうな表情で首を傾げたが
「彼女が遺してくれた繋がりでこうしてフェリと縁ができたんだから。同じくアイーダの妹分として…………この出会いはきっと素敵なものになるって、そんな予感がする。」
「それは…………わたしも同じです!アイーダさんから話を聞いて、ずっとフィーさんに会いたいと思っていました。思い描いていたのと違う形になりましたが…………こうしてお話ができて、とても嬉しいです…………!」
フィーの説明を聞くと明るい表情で頷いて答えた。
「それなら良かった。アイーダの代わりに…………というわけじゃないけど。わたしも一応元猟兵だし、見た感じフェリとは戦い方が通じるところもある。参考になることならなんでも聞いていいよ。力になるから。」
「フィーさん…………ありがとうございます!では早速、一つお聞きしたいことが…………!」
「なに?」
「ハマムに入ってからずっと気になっていました…………わたし以外の皆さんは全員すたいるがいいということを!いつかわたしも、皆さんのようになれますか?」
「いきなり意外な方向からの質問だね…………」
フェリの意外な質問に脱力したフィーは苦笑を浮かべた。
「やはり難しいでしょうか…………」
「確かに女優二人や天使三人は言うまでもなく、他もなかなか…………でも大丈夫、フェリの年齢ならむしろ成長はこれからじゃないかな。」
「本当ですか?」
「わたしも成人前後で一気に成長したタイプだから。」
「あ、フェリちゃんにフィーさん。私とメイヴィスレインも失礼しますね。」
フィーとフェリが話し合っていると二人に声をかけたアニエスがメイヴィスレインと共に湯に漬かり始めた。
「はぁぁ…………」
「ふぅ…………」
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