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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第49話
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もそうとも!ハハ、やはりヴァン君には大いに見込みがあるな。」

「チッ、オヤジ同士盛り上がってんじゃねーつの。んなことより、勝負しようぜ勝負!シンプルに耐久勝負だ!」

息が合っている様子のヴァンとシェリド公太子に呆れたアーロンはある提案をした。



「お前な………話聞いていたのかよ?ここは神聖な――――――」

「いや―――――むしろいい。他者との勝負を通じてこそ交わる魂同士との対話もある…………違うかい?」

アーロンの提案にヴァンが呆れている一方、シェリド公太子は賛成の様子を見せた。

「ハッ、まったく共感はできねーがなんだオッサン、怖気づいたのかよ?ま、オッサンの体力じゃあ負けんのは目に見えてるだろうしなぁ?」

「あからさまに煽ってんじゃねえ!…………いいだろう、乗ってやる!」

「フフ、陽炎砂丘でつかなかった決着、今こそつけるとしようか!」

そしてヴァン達はハマムでの耐久勝負を始めた。



〜女性側〜



「殿方たちの方は随分と賑やかですね。」

「ったく、子供ねぇ…………」

「フフ、男はいくつになっても子供な部分があるから仕方ないわよ♪」

「ふう…………やはり妹君に報告するしかありませんね。」

男性側の喧騒が聞こえていたリゼットの感想に続くようにジュディスは呆れた様子で溜息を吐き、ユエファはからかいの表情で呟き、ナージェは溜息を吐いた。

「ああ、随分とできた妹さんっていう…………殿下には効きそうですね。」

「活動的な兄公太子にできた妹君…………何だかエレボニアの王族兄妹に少しだけ似ているわね。」

「あ、それってオリヴァルト王子殿下とアルフィン王女殿下の事ですよね?そういえばフィーさんはエレボニアの遊撃士との事ですが…………もしかして、お二人の事もご存じなのですか?」

ナージェの言葉を聞いたジュディスはあることを思い出し、静かな口調で呟いたマルティーナの感想を聞いて目を丸くしたアニエスはあることに気づき、フィーに訊ねた。

「うん、一時期長期間共に活動をしていたことがあるから二人の事はよく知っているよ。公太子殿下の妹君とは会ったことがないからアルフィン殿下とは比べようがないけど…………言われてみれば確かにオリヴァルト殿下とシェリド殿下は色々と通じるところはあるね。」

「ふふっ、そうだね。お互いにそれぞれの楽器の演奏が上手い事もそうだけど、活動的なことに関しても似ているよね。」

アニエスの疑問にフィーは頷いて答え、フィーに続くようにアネラスは微笑みながら答えた。

「ふふ、それにしても先輩。いつの間にかヴァンさんたちと随分親しくなっていたんですね?」

「ど、どこがっ!?別に親しくなんかないわよ!」

「ふ
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