第二章
[8]前話
「それで跡継ぎ必要でお父さんもお母さんもね」
「安藤君ならよね」
「あんたの幼馴染みだし」
「家族ぐるみのお付き合いでよく知ってるから」
「婿入りもなのね」
「しかも彼妹さんいて」
このことも話した。
「妹さんとも仲よくてあの娘が家継げるし」
「丁度いい」
「安藤君が婿入りしても」
「そうだっていうのね」
「だからいつも傍にいるのに」
それでもというのだ。
「どうしたものかしら」
「だからそんなツンデレじゃなくて」
「ストレートにいきなさい」
「堂々と告白するとか」
「幼馴染みで今もいつも一緒にいるし」
「告白すればいけるわよ」
友人達はこう言ってだった。
紅実子の背中を押した、するとだった。
紅実子はそれならと動いた、その結果彼と交際することになったが。
「僕ずっと意地悪されてると思ってたけれど」
「だからツンデレなのよあの娘」
「わかりやすかったわよ」
「それに気付かない安藤君どうかって思ってたわ」
「見ていてね」
紅実子のクラスメイト達は今度は安藤に話した。
「そう思ってたわ」
「けれどね」
「まさかお見合いするなんてね」
「思わなかったわ」
「お話出た時驚いたけれど」
安藤は紅実子の友人達に話した。
「うちのお父さんお母さんも紅実子ちゃんよく知ってるし」
「あっちのご両親もね」
「安藤君のこと知ってるし」
「幼馴染み同士ってことで」
「お話がまとまって」
「実際にしたけれど」
そのお見合いをというのだ。
「告白なら普通にしてくれてもよかったのに」
「だから安藤君気付いてなかったから」
「とはいっても紅実子も極端だけれどね」
「お見合いするなんて」
「それぞれのご両親にお話して」
「驚いたよ、けれど僕も紅実子ちゃんとはずっと一緒にいるし」
それでよく知っているからだというのだ。
「有り難いよ、だからこれからはね」
「カップルね」
「幼馴染みから」
「そうなったわね」
「結婚を前提としたね」
安藤は穏やかな声で言った、そうしてだった。
紅実子との交際結婚を前提としたそれに入った、すると紅実子のツンデレはなくなって純粋に愛情を向けてくれる様になり。
安藤もそれに応えて二人はいいカップルとなった。それから大学を卒業し安藤は網元の修行をしつつ紅実子と結婚した。それから二人は幸せに暮らした。
我儘お嬢様の本音 完
2024・9・16
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