5.降谷さんの動揺。
[7/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はなんだかこう……充電が必要そうな感じと言いますか……すみません、自分でもあんまり分かっていません」
本当はアレの正体は分かっているのだけど、この世界にあのオンラインゲームは存在しなさそうだったし(そもそもスク◯ニがない)、そうでなくても説明のしかたが分からない。
私が何故アレを使えるのか分からないのも本当ではある。出典がゲームだから、私はゲームのキャラクターで、現実の人間ではないのじゃないかもしれない。その恐怖は、まだ消えてない。
加えてゲームでは抜刀納刀はあったものの常に装備されているものだったから、都合よく現れたり消えたりするのにも困惑してる。
ああいや、でも……抜刀しなければ表示されない設定はできたなあ……ってことは普段見えなくても持ってるってこと……? ほんと怖すぎるんだけど……!?
「マスケット銃……結構古風なやつだ。少なくともオレは扱ったことがない」
「多分、なので、違うかもしれません、けど……」
ゲームの設定ではそうだった気がする。
「あれって自由に出し入れできるのか?」
「どうなんでしょう。最初に出てきた時は必死で……訓練場は、的を撃たなきゃって意識があって……」
本当にトリガーは分からない。
「ふむ……目的があれば出すことができるのかな。例えば、オレたちに見せたい、とか」
「なるほどです」
見せなきゃ、と思った。すると、何故か使えるような、妙な感覚。今まで出てきたときと同じもの。
すると消えた時と逆で、光が集まっていったかと思うと、手の中にあの銃が現れた。
姿はガレアン・アンティークリボルバー。私がデザインを気に入って、ずっと投影していた物。
本当の中身はなんだったか覚えていない。けれど、使えたスキルがPvPのものだったから、あの仕様通り何を装備していようと性能は同じなのかもしれない。
「ほんとに出てきた……」
二人とも息を飲んでおられる。
「あのスナイパーライフルは?」
諸伏さんに聞かれて、アレが出てこないかと感覚を探る。
しかし。
「だめです。やっぱり充電みたいなことが必要なのかも」
あの技は、戦闘開始から90秒経たないと撃つことができない仕様だった。リミットブレイクという必殺技で、一発撃つと次までにまた90秒必要になります。
射撃場では教えてもらいながら拳銃を構えてた間に、確実に90秒以上は過ぎてたから出せたんだと思う。
「……ほかにも、使えるものがあったりする?」
「ええと……」
ほかに、使えるもの。
諸伏さんに聞かれて、また感覚を探してみる。
そうだ、あのゲームには様々なコンテンツがある。使えるのがこれだけとは限らない。
銃が現れた反対の左手に、丸いものが現
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ