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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第17話
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ドラーちゃんはふと親衛騎団の事を考えてしまった。
親衛騎団(あいつら)には窮屈な目に遭わせてしまったからな。親衛騎団(あいつら)はこの俺に絶対の忠誠を誓ってくれた良き部下であったが、この俺の命が短過ぎるが故に親衛騎団(あいつら)は短くて窮屈な人生を送ってしまった……)
ハドラーちゃんは親衛騎団の短命に対して自責の念を抱いてしまったが……1周目のヒムはまだ生きています!
一方、クレオは何かを思い出して苦悶の表情を浮かべた。
「ねぇ……」
「何ですか?」
「私がもっと早く……」
「もっと早くに?」
クレオは苦悶の表情のまま質問を止めた。
「いいえ、いいです。もう終わった事ですから」
ハドラーちゃんとクレオの苦悶を見かねたフレイザード2号が挙手した。
「はいはぁーい!私、立候補しまぁーす」
その言葉にガンガディアが驚く。
「なな何!?あんなご都合主義過ぎる話に乗るつもりか!?」
バルトスもフレイザード2号に反論する。
「そうです!この話、美味過ぎます!何かの罠かもしれません!」
だが、フレイザード2号はあっけらかんと答える。
「だから私が行くんじゃん。私はハドラーちゃんの禁呪法で誕生した存在。もしもの時は、ハドラーちゃんの禁呪法で修理してくれれば良い」
死をも覚悟の上で進化の果実の許に案内すると言った少女に同行しようとするフレイザード2号の笑顔に打たれたハドラーちゃんとクレオは、先程の苦悶が嘘の様に凛々しい武人の顔となった。
「俺も行こう!どの道、大魔王バーンを越えねばここまで来た意味が無いからな」
「私も行きます!もうあんな悲劇は2度とごめんですから!」
それを聞いたガンガディアが慌てる。
「ハドラー様!」
だが、ハドラーちゃんはそんなガンガディア達を安心させるかの様に右拳を突き出した。
「安心しろ。俺は死なん。まだまだやらねばならん事も多いし、アバンと約束してるしな」
その言葉でマトリフの事を思い出してしまったガンガディアは、もう進言は無駄だと悟った。
「……止めても無駄な様ですね?なら、約束して下さい。必ず地底魔城に帰り着くと」
「……ああ!約束する!必ず大魔王バーンを斃して地上を我が物にすると!」
ガンガディアとハドラーちゃんがグータッチすると、そろそろ出発しても良いと判断した少女が声を掛けた。
「では、出発しましょう!其処の家の新たな主候補の皆さん!」
その言葉にぶくぶくが慌てた。
「ちょちょちょ!この家の主って……まさか、その果実も僕様の師匠からの贈り物!?」
だが、執事風の少女もハドラーちゃんもフレイザード2号も既にその姿は無かった。

ぶくぶくは、執事風の少女の後を追わなかった事を後悔した。
「あーーーーー!チキッたぁーーーーー!」
愕然とするぶくぶくの肩を優しく叩くガ
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