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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第17話
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?」
ガンガディアの質問に驚く。
「ルシファーヘット!?あのS級モンスターをいとも簡単にだとぉーーーーー!?」
ぶくぶくの驚きを視て、改めてクレオが凄い存在である事を再確認するガンガディアであった……

そこへ、執事の様な衣装を纏いシルクハットを被った少女が、何の前触れも無く出現した。
「流石ですな御三方。あのルシファーヘットをいとも簡単に倒すとは」
「誰だ貴様は?先程のは貴様の差し金か?」
ハドラーちゃんに睨まれてもビクともしない執事風の少女。
「これは失礼。試す様な真似を致しまして申し訳ございません。ですが、ルシファーヘットに敗けている様では―――」
ハドラーちゃんはハッとしながら執事風の少女の言葉を遮った。
「俺が目指している物には届かない……か?」
その言葉にクレオが俯き、フレイザード2号が気付いてチラッと見る。
「で、その俺の最終目標と貴様が何の関係が有る?」
ハドラーちゃんの質問に対し、執事風の少女は笑い踊りながら説明する。
「皆さん、より優れた存在に進化してみません?弱点だらけの体質とおさらばしてみません?」
ガンガディアがその言葉に反論する。
「進化だと!?そんな簡単に言うな!進化がいとも簡単に出来るなら―――」
「誰も苦労はしない?」
「うっ……」
そして、少女はガンガディアの過去を見透かしたかの様に語る。
「努力家の苦労人らしい考えだねぇ。でも、その考えは悪くない」
呆れるハドラーちゃん。
「で、結局何がしたいんだ?」
「プレゼントです」
「そうです。あのルシファーヘットをいとも簡単に倒す皆さんなら、進化の果実を食べる資格が有ると思いますので、進化の果実が実る神木の所までご案内しましょう」
ガンガディアがまた吠える。
「進化の果実だと!?それを食うだけで強くなるなら、誰も苦労はしない!」
「硬いですねぇ。知識人は、柔軟な思考と広い視野が肝心ですよ?」
「ぬうぅ……」
少女はハドラーちゃんの方に向き直ると
「で、貴女方は如何です?其処の方の様に進化の果実に頼らない成長を目指すか?それとも、進化の果実を食べてより優れた存在に進化するか?」
ハドラーちゃんは少しだけ引いた。
「つまり、努力を嘲笑うか褒め称えるか?お前、この俺を試しているのだろ?」
その言葉に少女は少しだけ戸惑った。
「……疑り深いですねぇ?でーすーが!私だって何も考えずに進化の果実を配っている訳ではありません!」
そう言われたハドラーちゃんは考え込んだ。
(確かに、ガンガディアの言い分は最もだ。アバン達やアバンの使徒共も必ずそう言うだろうし、俺もガンガディアの言い分に賛成だ……だが!今はそんな事を言っている場合じゃない!大魔王バーンを排除しないと、俺は何時まで経っても地上を支配できない!それに……)

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