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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第17話
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えろ化物!氷刃嵐舞!マヒアロスぅーーーーー!」
ぶくぶくが無数の氷の刃を纏った暴風を放つ中、ハドラーちゃんの脳裏にある単語が浮かんだ。
「右手に極大爆裂呪文(イオナズン)、左手も極大爆裂呪文(イオナズン)……合体……」
そして、その浮かんだ言葉を静かに口にした。
最大爆裂呪文(イオグランデ)
一方のガンガディア達は、ハドラーちゃん対ぶくぶくに驚かされてばかりであった。
極大爆裂呪文(イオナズン)を2つ同時!?ハドラー様!」
そんな中、ぶくぶくのマヒアロスとハドラーちゃんの最大爆裂呪文(イオグランデ)がぶつかり合い相殺。その時に出た衝撃波はメラガイアー破壊時とは比べ物にならないモノだった。
「は……ハドラー様ぁーーーーー!?」
ガンガディア達の心配をよそに、ハドラーちゃんは爆煙の中に立ち、対するぶくぶくは……
「はあぁ……あっ……ぁー……」
目の前の爆煙が消えた途端、力無く倒れ伏すぶくぶく。
「ふっ、俺の……勝ちの様だな?少し僅差だったが……」

心配になったガンガディア達がぶくぶくに勝利したハドラーちゃんに駆け寄る中、クレオは茂みの不穏な動きから目が離せないでいた。
「おいおい。そこのデブはお前の味方じゃないのか?」
「黙って!」
だが、クレオは緊張した面持ちで不気味な動きをする茂みにゆっくりと近づいた。
その額には大量の汗が……
「どうやら……あんた達の激しい戦いが、とんでもない連中を呼び寄せた様ね?」
「呼び寄せた?」
クレオがそう言うと、さっきまで不吉な動きをしていた茂みの中から、緑色のデスタムーア第三形態の様なモンスターが3体出現した。
慌ててハドラーちゃんを庇う様に臨戦態勢をとるガンガディア達。
「頭部と両手しかない魔物だと!?」
「そう。こいつはルシファーヘット。両手と頭がワンセットのモンスターよ」
クレオの構えからルシファーヘットの危険性を察するガンガディア達。
「だったら不味いな……誰か早くハドラー様を―――」
だが、心配するガンガディア達を払いのけ、ルシファーヘットに立ち向かおうとするクレオの隣に立つハドラーちゃん。
「何を言っている?……この程度でへこたれている様じゃ、大魔王バーンには届かんわ!」
ガンガディア達は頭を抱えてしまう。なにせ、さっきまで自分達がいた世界にとっては規格外と言って良いぶくぶくと一戦交えたばかりなのにもう戦うと言いだすのだから。
だが、それでこそ我らが主ハドラーだとも思った。
戦闘の時は常に先頭に立ち、自らの強さで不平不満をねじ伏せて無数の魔物達を従わせて率いる。
これこそハドラー。獄炎の魔王の姿なのだ。
対するルシファーヘットは、身も凍り付く様なおぞましい雄叫びを上げた!その口から激しい波動が巻き起こる!
ガンガディア達が少しだけ
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