第17話
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ないね?」
ぶくぶくのマヒャデドスで足を凍らされて動けなくなったハドラーちゃんは、目を閉じながらぶくぶくが次々と放つ合体呪文の事について考えていた。
(左右の手から2つの呪文を同時に繰り出し合体させる事で、2つの特性を混ぜた呪文を生み出したり、同じ呪文の効力を倍加させたり出来る……その気になれば、本来自分にしかかけられない呪文を他人にかけるといった事も出来そうだな……だが、よくよく考えたらそんなに難しい事か?アイデアそのものは単純だ。なら!)
決意を新たにしたハドラーちゃんが目をゆっくりと開けると、我慢が出来なかったフレイザード2号の背中が視界に飛び込んで来た。
「……フレイザード、何をしている?」
「なにって!見て解ってよ!」
フレイザード2号のご立派な忠誠心を鼻で笑いながら優しく命令する。
「どけ」
一方のフレイザード2号は驚きを隠せない。
「待って!せめてその足を私の炎で―――」
「大きなお世話だ。退け」
困惑するフレイザード2号の肩を優しく叩くガンガディア。
「良いのかい?盾を自ら捨てて」
ぶくぶくの挑発に青筋を浮かべるハドラーちゃん。
「盾?俺の手下だぞ?」
そうすると、ハドラーちゃんの両手に2つの爆裂呪文を出現させた。
「何々!?君達の世界のイオ系統の最上級はイオラなの!?」
ぶくぶくの挑発をあえて無視し、ハドラーちゃんは再び目を閉じた。
(爆裂系呪文の極大呪文は極大爆裂呪文だが、それは、単純な事を言えば爆裂呪文より極大爆裂呪文の方が強力なだけだろ?なら、爆裂呪文の威力を上げれば……ポップの閃熱呪文が俺の閃熱呪文を押し返した時や大魔王バーンのカイザーフェニックスを考えれば、その原理は間違いではない筈!?)
その結論に至ったハドラーちゃんは、両手の2つの爆裂呪文に更に魔力を注ぎ込む。
「こおぉーーーーー!」
ぶくぶくは、その様子に背筋を冷やした。
「まさか……見真似稽古!?たったアレだけで、僕様の合体呪文を盗んだのか!?だが!」
ハドラーちゃんがやろうとしている……もといやりたがっているモノを喰らったら、自分は敗けると悟ったぶくぶくが慌てて合体呪文を連発した。
「スクルト!ピオリム!バイキルト!合体!スピオキルト!右手にスカラ!左手もスカラ!合体!スカラル!右手にマヒャド!左手にバギクロス!合体―――」
それに対し、ハドラーちゃんは冷静に両手の2つの爆裂呪文に更に魔力を注ぎ込み続けた。
「ほおぉ!呪文を3つ同時に発動とは、貴様はなかなか器用天才な様だな?」
一方のぶくぶくは、さっきまでの余裕は既に無く、額は既に汗だくであった。
「五月蠅い!喧しい!消
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