第七百六十八話 ナンの歯磨き粉その七
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「食べるかっていうと」
「何でも食べても」
「どうにもだし」
「やっぱり羊よね」
「山羊はいるわよ」
この家畜はというのだ。
「羊の次位にくるわよ」
「山羊も多いのね」
「けれどね」
「豚は草をあまり食べないから」
「酒類によるけれど」
「やっぱり草原での遊牧には向かないわね」
「だからね」
その為にというのだ。
「豚はほぼいないの」
「そうなのね」
「そこが他の国と違うわね」
「連合って豚もよく食べるしね」
かく言うアロアも彼女の祖国セルビアもよく食べている、豚肉料理は宗教的な理由がない限りよく食べられるものであるのだ。
「モンゴルはそこも違うわね」
「牛もあまり食べないしね」
「草を食べても」
「牛もモンゴルの放牧じゃあまりね」
「向かないのね」
「ヤクとかジャコウウシもね」
こうした生きものもというのだ。
「トナカイも」
「それで一番は羊になるのね」
「昔からね」
「そういうことね」
「そしてね」
それでというのだ。
「豚乳モンゴルじゃ飲まないし」
「じゃあ牛乳も」
「そうよ」
まさにというのだ。
「飲まないわ」
「そうしてるのね」
「馬よ」
何といってもというのだ。
「メジャーはね」
「兎に角馬なのね」
「今は羊のも飲むけれどね」
羊乳である、この時代では羊の品種改良で羊のそうしたものも飲める様になったのだ。そして実際に飲まれているのだ。
「チーズやバターもね」
「食べるのね」
「ヨーグルトもね」
「そうしてるのね」
「ええ、それで猪を食べる時は」
「どうするの?」
「声以外食べるわ」
そうするというのだ。
「羊だってそうでね」
「猪もなのね」
「狩った生きものもね」
「全部食べるのね」
「ムスリムの人は内臓とか食べないわね」
「そうなってるわね」
アロアは実際にはという言葉を隠して答えた。
「美しくて栄養があってもね」
「そうよね」
「そうなってる、だけれどね」
隠しはしたが強調はした。
「そこはね」
「イスラム教は寛容だから」
「アッラーに謝れば」
「それでいいから」
「そうなっているけれど」
あくまでこうは言った。
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