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神々の塔
第八十二話 神々の黄昏その六

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「そっちもな」
「ちゃんと定めたし」
「そうしたしな、ただな」
「もっとやね」
「私達がおらん様になった後のことはな」
「考えていって」
「定めておくことやな」
 こう綾乃に言うのだった。
「まさに」
「そうすることやね」
「そや、これまではな」
「うち等の後は定めても」
「深くはな」
「考えてへんかったね」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「これまでは世界を救うことしか考えてへんかったけど」
「それからもね」
「深く考えていかへんとな」
 これまで以上にというのだ。
「ほんまな」
「あかんね」
「そういうことや」 
 まさにというのだ。
「そこはな」
「これからは考えていく」
「世界を救って終わりか」
「そうやないし」
「世の中はまだ続くわ」
「こっちの世界は」
「そもそも世界を救ったらな」
 そうすればというのだ。
「そのことはハッピーエンドやけどな」
「救われたらまだ世界は続く」
「そうなるとな」
 シェリルはまさにと頷いて述べた。
「ほんまな」
「うち等はそれからのことを考えていかなあかんね」
「そや」
 まさにというのだ。
「ほんまな」
「そういうことやね」
「そして」 
 シェリルも言葉を続けた。
「ほんま私達がおらへん様になってもな」
「この世界が平和でいられる様にせんとね」
「私達の場所をこっちの世界の人達が選挙で選ぶ」
「棟梁とかは」
「そやけどそこからもな」
 星の者達がいなくなってからのこの世界のことをというのだ。
「もっとな」
「考えていくことやね」
「そや」
 まさにというのだ。
「平和である様にな、形を作っておいたら」
「制度もやね」
「ある程度以上動くし」
「それでやね」
「そうしたことも考えていって」
 これからはというのだ。
「それでや」
「うち等がおらへん様になってからも勢力が動く」
「統一したな」
「その世界が動く」
「世界を救って」
 そうしてというのだ。
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