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ロミトラ対象、降谷さんの協力者になる。
2.降谷さんの刻苦。
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 彼女の顔が少し赤くなった気がした。
 起き抜けに人の顔が目の前にあったせいか、はたまた。
 
(流されているだけであってくれ、というのは……)
 
 それもまた、都合の良い感傷にすぎないのだろう。
 
----------------------------------- case : Reincarnator

「……そういえば、連絡くれなかった間に取り引き相手と会ったりしてないよね?」
「してないですよ」
 
 起きたら髪を弄られていたり美しい笑顔でおはようされたりとっても心臓に悪いです。
 他愛もないやりとりを続けていたら、ふと彼が少し顔をしかめてそう言った。
 
「だってあなたに危ないことしてほしくないから」
 
 私が危ないことしないならしないって言ったじゃないですか、と小さく言うと彼は微笑んだ。
 
「俺も同じくらい心配してるの少しは分かってくれてる?」
「……だって多分、私の危ないこととあなたの危ないことは全然違う」
「違わない」
 
 即座にそう切り替えした彼は真剣で、そのうえ少し怖い顔をしていた。……びっくり、した。
 
「データが有用だと思われたら君自身が拉致されて、下手したら一生言いなりの研究をさせられる」
 
 私の頭にとある人物が浮かぶ。
 ……そうだね、東都や米花町、杯戸町があるこの日本で、あの人のことを知っていたなら、軽率で愚かでどうしようもないのは明らかだっただろう。いや、知らずとも普通は理解できたのかもしれない。私個人が愚かなのだ。
 
「どうせきみは俺が殴り込みにでも行くと思ってるんだろうけど、命がかかわるのは変わらない」
 
 殴り込みかどうかは分からないけど、強制捜査とかで危ない目に遭いそうじゃないですか。
 そんなふうには言えないけれど。
 
「……ちゃんとこうして、夜の街に行かずにあなたに連絡をしています。独りで行く気はもうありません」
 
 嘘じゃない。
 彼はふわっと笑った。
 
「よし」
 
 彼はそう言ってくしゃりと頭を撫でてくれる。くすぐったい。
 
 ……けれどそれだけじゃあ、あなたに情報を流せないのです。もう一人いるらしい人物を引きずり出すことができない。きっと直接話を持ち掛けてきたあの人だけで尻尾が切れる。
 私が動いたほうがきっと早いし確実だ。
 
「しかし……酒場以外の連絡手段なんてないんだよね?」
「はい。酒場でしか話したことはないです……だから、もう、行きません」
 
『話したこと』は、酒場でしかないんです。
 
「そっか。にしても、きみに友達がいないのは痛いなあ……俺が四六時中きみに付きまとうわけにはいかないからね。学校とかで強引に出られたらどうしようもない」
「それは……
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