暁 〜小説投稿サイト〜
ロミトラ対象、降谷さんの協力者になる。
2.降谷さんの刻苦。
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究員等々には学内専用のメールアドレスが割り振られています。
 
 東都大学は日本でも最先端を行く学術機関のひとつです。
 情報セキュリティの研究者だっています。へたしたらそこらの企業よりも防衛能力は高いかもしれません。
 
 私の取り引き相手とのやりとりは、その学内専用のメールアドレス宛てに送られてきます。もしくはアナログで暗号レターが渡されます。時にロッカーに入っていたり、擦れ違いざまだったり。
 大学には色んな学生がいます。一見して部外者だとは分かりません。白衣なんて着てたら尚更。
 
『話す』のではなくそういう無言のやり取りが再開されたのは私が『安室さん』に堕とされた直後のことでした。
 ああ、だから急がなきゃいけなかったのか。安室さんごめんなさい。
 
 私は一週間ほど迷うそぶりを見せてから取り引き相手に是の返答を送りました。警察の皆さんに色々と見つけられてたらいいですね。
 
 最近すぐに電池が切れるからきっと私のスマホにはあの追跡アプリが入っているのだと思います。
 警察の皆さんが取引現場を抑えられるまで時間を稼げたらいいなあと思います。
 
 
 
 そして今日、私のロッカーに、あの取り引き相手からの暗号レターが入っていた。
 今時こういうアナログなほうがむしろセキュリティが高い場合もあるとか聞いた気はする。

 データが本物かどうか自分には分からないから上司を連れて来るというのは変わらないようです。 
 私がデータを渡すとなれば、あの取り引き相手はその上司も連れてくることになっている。どうにか少しでも情報を掴めればいいなと思う。
 
 私は『それ』を燃やすと、指定の場所に向かった。
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