第六話 決戦!宇宙人連合その九
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「さっきまでの威勢はどうした?」
「威勢なぞ最初からありはしない」
タロウはそれに言い返す。そこにまた炎が来た。
「ムッ!」
それを横転してかわす。すぐに態勢を立て直して構えを取る。
「ふむ、身のこなしは衰えてはいないか」
「衰える筈がない」
タロウは毅然としてまた言い返す。
「私も敗れるわけにはいかないからだ」
「ふむ。それではだ」
ファイアー星人はそれを聞いて面白そうに笑ってきた。
「私の炎を浴びて。死ぬがいい」
ファイアー星人はまた炎を浴びせる。それでタロウを焼き払おうとしてきた。
アストラはミステラー星人と闘っている。こちらは力と力の勝負になっていた。
「流石にやる!」
アストラはミステラー星人と取っ組み合い、力比べをしながら言ってきた。
「それが貴様の実力だというのか」
「その通りだ」
ミステラー星人はそれに応えて述べる。
「私の力、侮ってもらっては困るな」
「そうか」
「そうだ」
ミステラー星人は言い返す。
「だが貴様もまた」
「俺もウルトラ兄弟だ」
アストラは言う。
「その意地にかけてここは退かん!」
そのまま力比べを続ける。闘いはそのまま続いていた。
レオの闘いは熾烈なものであった。彼の相手はバルタン星人であったからだ。
「フォッフォッフォッフォッ」
バルタン星人は笑いながら一旦姿を消す。そして次には数体の分身となってレオの周りに姿を現わしてきた。
「それが貴様の術か」
「その通りだ」
バルタン星人はそれに答えてきた。
「知っていると思うが」
「確かにな」
その言葉にはレオも答える。
「だが。実際に見たのは今のがはじめてだ」
「ほう」
バルタン星人はそれを聞いて声で目を細めてきた。
「ウルトラ戦士とは我が同胞達が幾度も闘ってきているのだがな」
「だが生憎俺ははじめてでな」
レオはまたそれを言う。
「面白いものを見せてもらっている」
「そうか。それではさらに見せてやろう」
バルタン星人は笑ってこう述べてきた。
「我が妙技。さらに味わうがいい」
彼は別の術を仕掛けてきた。それでレオを翻弄するつもりであった。
「あれがバルタン星人かよ」
リュウはモニターでそれを見ながら唸っていた。
「すげえな、やっぱり」
「俺の次位だな」
自信家のジョージが言うとこうなる。
「あの動きは」
「何せ宇宙忍者ですからね」
テッペイはバルタン星人の仇名も当然ながら知っていた。今それを実際に出してきた。
「やっぱり凄いですよ」
「しかしウルトラマンレオだ」
補佐官が言う。
「ここは彼に期待しよう」
「そうですね。そう決めたんですから」
秘書官も何時になく真剣である。
「そういうことで」
ジャックは今
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ