第三十一話 襲撃その十
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「終わったな、何ということはない」
「全くだな」
ルパンレッドが応えた。
「確かに強かったが」
「それだけだった」
まさにというのだ。
「ただな」
「俺達の敵ではなかった」
「今の俺達のな」
「ほんの前哨戦だった」
ドンモモタロウはこうも言った。
「いいウォーミングアップになった」
「そうだな、それではだ」
「ふうん、余裕だね」
その彼等にだ、ダグデドはやや怒った感じで言った。
「随分と」
「実際に何でもなかった」
キラメイブルーが応えた。
「今の俺達にはな」
「経験の差でかな」
「そうだ、そして次はだ」
キラメイブルーはさらに言った。
「いよいよだ」
「俺達だっていうのかな」
「その通りだ」
まさにという返事だった。
「覚悟はいいな」
「言うね、じゃあやろうか」
「我々を甘く見ないことだ」
ロイコディウムも言ってきた。
「決してな」
「そうだな、甘くは見ない」
キュウレンブラックが応えた。
「我々はな、だがお前達はどうだ」
「何？」
「果たしてだ」
キュウレンブラックはさらに言った。
「我々を甘く見ていないか」
「お前達なぞ何でもない」
これがロイコディウムの返事だった。
「別にな」
「そうだな、今の言葉が全てだ」
キュウレンブラックはロイコディウムの言葉を聞いて冷静に述べた。
「勝った」
「戯言を」
「今から戯言ではないことがわかる」
こう返してだった、キュウレンブラックは前に出た。そして他の面々もだった。ダグデド達との戦いが今はじまった。
ダグデド達は確かに強かった、だが。
「くっ、何かね」
「前より遥かに強くなっているぞ」
バスコはゴーカイジャー、プラジアはゴセイジャーと戦いつつ歯噛みした。
「ゴセイレッドも他の者達も」
「マベちゃんこんなに強くなかったよ」
「どういうことだ」
「ここまで強くなっているとは」
「俺達はあれからも戦ってきた」
ゴーカイレッドが二人に返した。
「だからだ」
「それでかい」
「ここまで強くなっているのか」
「そうだ」
特に今は変身しているバスコに告げた。
「俺達はな」
「プラジアは確かに強い」
ゴセイレッドもこのことは認めた。
「けれど俺達も同じなんだ」
「あの時よりも強くなっているのよ」
ゴセイイエローも言ってきた。
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