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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその四十三

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「そうする、間もなくだ」
「サインもですね」
「終わる」
 今日の分のそれがというのだ。
「そして終わればな」
「休まれますか」
「その睡眠も仕事のうちだからな」
 だから必要だというのだ。
「それでだ」
「それ故に」
「終わればすぐに休む」
「そして明日もですか」
「励む、だからな」
「酸素タンクもですね」
「用意してくれ」
 睡眠の為のそれもというのだ。
「そう従兵達に伝えてくれ」
「それでは」
「そうする」
 こう言ってだった、シャイターンは書類仕事を行っていった、そしてその後で彼は実際に酸素タンクに入って休んだ。
 そして起きるとすぐにだった。
 軍服を着て仕事に入った、朝食を摂りながら報告を聞くが。
 その報告を聞いてだ、彼は言った。
「今はいい」
「左様ですか」
「この状況はですか」
「宜しいですか」
「我が軍にとって」
「敵が拠点を築いていることは望ましくない」
 オムダーマン軍がというのだ。
「それはな、しかしな」
「それでもですね」
「我が軍の再編成は進んでいる」
「そのことはですね」
「いい、敵が状況を整えていてもな」
 それでもというのだ。
「やはりまずはだ」
「我々ですね」
「我が軍はどうかですね」
「そのことが最も重要ですね」
「そうだ、こちらの戦力が整ってだ」
 そうしてこそというのだ。
「戦闘も可能だ、だからな」
「今はですね」
「こちらの戦力を整える」
「予備戦力を組み入れる」
「それを進めていきますね」
「その様にしてだ」
 そしてというのだ。
「戦線を構築もし」
「そのうえで」
「次の戦いに備える」
 その様にするというのだ。
「そしてだ」
「そして?」
「そしてといいますと」
「戦闘に入れば私も戦場に入る」 
 その様にするというのだ。
「これまで通りな」
「閣下はいつもそうされますね」
 士官の一人が言ってきた。
「ご自身も戦場に入られますね」
「当然だ、英雄は自ら剣を手にしてだ」
「戦うものですか」
「サラディンもバイバルスもそうしていた」
 イスラムの英雄である彼等もというのだ。
「戦場に馬に乗っていたな」
「はい、確かに」
「後ろで戦争を指揮することはしない」
 シャイターンは自らの戦い方についても話した。
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