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現実世界は理不尽に満ちている!
第83話「土星沖海戦」パート2
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、高エネルギー反応を検知。拡散波動砲です」
 
 防げたと同時に、土星沖のリング下より青く輝く矢が現れた。拡散波動砲だ。

 拡散波動砲はカラクルム級の艦底からボディアッパーを喰らわせ、次々と粉砕していく。真っ二つに砕け折られていく。

 数秒後、土星リングから出てきたのは、水飛沫を上げるが如くアステロイドをまき散らして浮上。正体は、ドレッドノート級とAC721スサナー級U型の集団。

 その集団は第2連合艦隊の先陣として駆けつけて来た第6艦隊だ。第6艦隊はずっとこの瞬間の為に、土星リングの中で息を潜めていたのだ。
 
 リングから現れた多数のドレッドノート級とAC721スサナー級U型は、目の前の敵に主砲をお見舞い。爆炎を上げ、火を噴き上げるカラクルム級が続出し、撃沈してゆく。

 「第1連合艦隊後方、空間跳躍反応。第2連合艦隊の第7、第8、第9艦隊です」
 「敵艦隊、我が方の射程圏内に入りました」
 「全艦、砲撃開始!」

 到着した第2連合艦隊は、直ぐに戦列に参加した。それと同時に射程圏内に入った連合艦隊は砲撃を開始。
 ちなみに第9艦隊の構成は全て、我がブリリアンス軍で構成されている。

 苛烈な砲撃戦を繰り広げて、しばらくすると戦果は248万隻を超えた。…こうもカラクルム級を沢山に沈めていると、弱い印象を持ってしまうな。第八浮遊大陸作戦の際は、最強オーラがとてもあったというのに…。

 …だが、この250万隻は、あくまでも前座に過ぎない。本命は、白色彗星だ。

 白色彗星はガトランティスの拠点であることが判明された。で、あれば、そろそろやって来てもおかしくは無い。

 「…!敵艦隊より更に後方、巨大な空間跳躍反応を観測! 質量、計測不能!!」
 「この反応は______白色彗星です! ワープアウトします!」

 ……来たか。

 「白色彗星、出現!」

 オペレーターが報告した直後、巨大な白色彗星が姿を現したのである。〈ヤマト〉からの報告通りだ。

 「白色彗星の予測進行針路は‥‥‥地球です!」

 だが此処で止めねば、荒らしガトランティスに地球を滅ぼられてしまう。それは阻止しなくてはならない。ギッタギタのボッコボコにしてくれるわ。

 「敵残存艦隊、敵旗艦を中心に後退を始めました。白色彗星に針路を譲る形です」
 「損傷の激しい艦は戦線の離脱を許可する。残る戦闘艦艇も一時後退し予定通り、プランMに移行。…バスターレーザーの一斉砲撃を以って、白色彗星に潜む敵本拠地を殲滅する! 全艦隊、マルチ隊形!」
 「了解しました!」
 「航空隊、人型機動兵器《ラズグル》全機発艦せよ。艦隊防空に務め!」
 「地球艦隊、航空隊と戦術機を発艦!」

 戦闘で被弾した戦闘艦が、次々と艦
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