未来悟飯の馴れ初め
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にとって勇敢なパパなの”
“そっか…”
未来サタンのニュースでの姉達の評価は散々だったが、未来ビーデルにとって彼は自慢の勇敢な父だったのだ。
“悟飯君のパパはどんな人だったの?”
“そうだなぁ、父さんはまるで空みたいな人だった。修行に夢中になって母さんに怒られても飄々としていたけど、闘いになると俺達や仲間のために誰よりも体を張ってくれたんだ。でも、俺が子供の頃にウイルス性の心臓病で死んでしまってね…俺達も辛かったけど、父さんはもっと辛かっただろうなぁ。父さんは生粋の武道家でもっと強い人と闘いたいと思っただろうし…きっと父さんが生きていてくれたら…こんな酷い世の中にはなってない…それくらい俺にとって強い人なんだ”
“ウイルス性って…そっか…悟飯君のパパもみんな辛かったわよね…”
昔、不治の病と言われた心臓病を患った者は苦しみの末に死んでいった。
未来悟飯の父親ならきっと強かったのだろうし、父親に憧れて武道家を目指していた未来ビーデルは同じ武道家としてどうしようもない病による病死をした未来悟空に同情する。
“悟飯君はこれからも人造人間と闘うの?”
“ああ、仲間と姉さんの仇を取らないといけない。俺達が闘うのを止めたら地球は滅んでしまう。だから闘いを止めるわけにはいかないんだ”
“そう、無理だけはしないでね…悟飯君”
“っ…うん”
悲しげに優しく微笑む未来ビーデルに未来悟飯は思わず心臓が跳ねたような感覚を覚えた。
妙な感覚を不思議に思うが、未来悟飯はそれに嫌な物を感じず寧ろ大切にするべき物だと思った。
それからも未来悟飯は未来ビーデルに会いに行き、友人となったシャプナー達とも会話を弾ませ、持ち前の正義感でみんなを引っ張る未来ビーデルを支えているうちに恋仲になり、そして娘を儲けたのである。
「そ、それがもう1人の僕と未来のビーデルさんの出会いだったんですね…」
踏み潰された足を押さえながら悟飯が言うと悟林が溜め息を吐いた。
「はあ、うちの愚弟とは大違いだ。どうしてお嫁さん相手への接し方にこんなにも差が出るのかね?」
「まあ、そっちの俺は若いし。ずっとパオズ山にいたんだろう?」
悟飯はずっと閉鎖的な山奥暮らしなせいで仲間以外の人間と接する機会がなく、未来悟飯は人々を助けるために人と接する機会が多かったのも嫁への接し方にも差が出たのであろう。
「なるほど、じゃあ引きこもりのこいつは平和になった時点でポンコツに成り下がる運命だったのか。悲しいなー、悟飯。お姉ちゃんは愚弟がまともになれないことを思い知らされて悲しいよー。引きこもりのデリカシーのないヘタレになっちゃって可哀想にー。お姉ちゃん涙が止まらないよー。シクシクシクー」
「全然悲しそうに見えないん
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