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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその四十

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「しかし戦場は宇宙だけではない」
「惑星でも行われますね」
「そして星にはな」
「水もあります」
「その上で戦うこともある」
「それで、ですね」
「そうだ」
 それ故にというのだ。
「軍人ならばだ」
「水泳もですね」
「必須だ、海や川で戦っていて乗っている船が沈む」
「その時にですね」
「泳げないならだ」
 それならというのだ。
「もうそれでだ」
「死んでしまいますね」
「そうしたケースもある、それに水泳はだ」
 今度はこのスポーツ自体の話もした。
「最良のスポーツの一つだ」
「身体全体を動かすので」
「しかも水中での行動なので身体を痛めにくい」
 このメリットも存在しているというのだ。
「だからだ」
「どの軍隊もですね」
「水泳に励んでいる」
「左様ですね」
「我がティムール軍もな」
「それで閣下もですね」
「確かにあまりしないが」
 それでもというのだ。
「時々でもな」
「泳がれていますね」
「そうしている、そしてだ」
 シャイターンはさらに話した。
「今日はフェシングに励んだ」
「そうされて」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「今はな」
「書類にサインをされていますね」
「今日の分のな、戦争を行っていてもな」
 その最中でもというのだ。
「国家は動いている」
「それで、ですね」
「政治もだ」
「やはり行われていますね」
「議会も法案が提出されてだ」
 議員なり省庁なりがそうしていてというのだ。
「そしてだ」
「可決もされて」 
 当然否決も為されている、戦争中でも国家は動いているのでそれで法案も提出されたりしているのである。
「そうしてですね」
「国も動いていてな」
「そしてですね」
「私もだ」
 国家元首である自分もというのだ。
「こうしてだ」
「書類仕事もされていますね」
「さもないとだ」
「国は動かないですね」
「国は書類で動く」
 政治ではとだ、シャイターンは言い切った。
「それでだ、戦争を行い軍を指揮していてもだ」
「閣下はですね」
「この様にな」
「書類のサインもですね」
「忘れない」
 絶対にというのだ。
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