暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
第八十一話 老子と孔子その七

[8]前話 [2]次話
「ほんのな」
「一瞬やね」
「気を抜いて」 
「失敗して」
「あかん様になることもな」
「あるね」
「それが怖い」
 実にとだ、中里は言った。
「ほんまな」
「そうやね」
「最も気を抜かへんでもな」
 それでもとだ、中里は話した。
「その時頑張り過ぎて疲れが溜まってて」
「失敗することかてあるね」
「これはこれでな」
「残念なことやね」
「終わりよければや」 
 こうもだ。中里は言った。
「全てよしっていうし」
「気を抜かへんで」
「それでな」
「疲れも溜まらへん様にして」
「失敗、まあ失敗はするわ」
 どうしてもとだ、中里は言った。実際彼も他の星の者達も起きた世界でもこの世界でも数多くの失敗をしている。
「どうしてもな」
「それはあるね」
「人はな、しかしな」
「その失敗での傷を最低限に抑える」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「次につなげることや」
「大事なんは」
「反省もして」
 何故失敗したか、そして次失敗しない様にというのだ。
「そのうえでな」
「それが大事やね」
「致命傷で済んだらな」
 それならというのだ。
「命さえあったら」
「何度失敗してもええし」
 綾乃も言った。
「そうしても」
「そや、私達も数え切れへん程失敗してる」
 シェリルも言ってきた。
「私かてな」
「ほんま誰でもやね」
「失敗しないなんてな」
 それこそというのだ。
「物語だけや」
「そこだけのことやね」
「誰でもどんなことでもな」
「失敗することあるし」
「どれだけ気を張っていてもな」
 そうであってもというのだ。
「やっぱりな」
「失敗する時あるし」
「その時にや」
「どないするかやね」
「中里っちの言う通り失敗してもな」
 それでもというのだ。
「命があったらな」
「何度でもやり直せるね」
「そや、致命傷でもな」 
 そう言われるまでのダメージを受けてもというのだ。
「それでもな」
「生きてるなら」
「傷を回復させてや」
 そうしてというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ