第百四十二話 運動会の後はその八
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「そしてね」
「そのうえでよね」
「そう、洗濯しないとね」
「使ったらね、特にね」
かな恵はさらに言った。
「女の子が使ったら」
「匂うわよね」
「汗とね」
それにというのだ。
「体臭がね」
「付くからね」
「女の子の体臭ってね」
「何か今日その話ばかりしてるけれど」
朝練の後と富美子と、とだ。一華は思い出しつつ話した。
「そうなのよね」
「そうそう、私もね」
「かな恵も体臭きついの」
「そうなのよ」
こう一華に話した。
「実はね」
「匂わないけれどやっぱり」
「そう、お風呂入ってね」
そうしてというのだ。
「毎日奇麗にしてるから」
「だから匂わないのね」
「皆毎日お風呂かシャワーに入って」
「特に女の子はよね」
「そうしないと駄目ってね」
その様にというのだ。
「お母さんに言われてるのよ」
「おばさんも言うのね」
「子供の頃から毎日ね」
そうだというのだ。
「言ってるから」
「毎日入ってるのね」
「風邪ひいても相当しんどくないとね」
そうでなければというのだ。
「入ってるわ、というか私も入らないと」
「気持ち悪いわね」
「だからね」
それでというのだ。
「毎日入ってるわ」
「それで匂わないのね」
「明男もね」
弟もというのだ。
「そこはね」
「毎日入ってるのね」
「ええ、ただお風呂上り絶対服着てるわ」
そうしているというのだ。
「トランクス一枚でいるなんてね」
「しないのね」
「絶対にね」
「下着干してるの見たらトランクスだけれど」
彼の下着はというのだ。
「結構トランクスだとそれだけで家の中だといる人多いそうだけれど」
「半ズボンみたいだからよね」
一華はトランクスの形状から答えた。
「だからよね」
「そうよね、けれどね」
「明男君お風呂から上がったらなの」
「もうね」
その時点でというのだ。
「ズボンは絶対にね」
「穿くのね」
「そうしてるの」
絶対にというのだ。
「いつもね」
「そうなのね」
「そう、それで私も毎日ね」
「お風呂入ってるのね」
「シャワーかね」
「それで体臭しない様にしてるのね」
「何かね」
ここでかな恵はこうも言った。
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