第82話「土星沖海戦」パート1
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
―――土星宙域。
太陽系第6番惑星の土星沖では、ガトランティス艦隊が来襲するであろうことを予期して、エンケラドゥス守備艦隊が巡回行動中にある。
この守備艦隊も、先日の冥王星守備艦隊と同じ規模で構成される規模の艦隊であり、その内2隻のFG300型偵察フリゲート艦と2隻のパトロール艦と2隻が距離を置いて索敵中。
「前方にワープアウトを確認!ガトランティスです!規模‥‥‥100‥‥‥300‥‥‥更に増大中!」
「艦種識別…カラクルム級戦艦です」
「全艦、第1種戦闘配置へ。それと、司令部に援軍要請を」
…であったのだが、現在は戦闘態勢を執っている最中だ。…カラクルム級ということは、やはり250万隻もの超大艦隊がやってくるということ……贅沢なことだ。震えたい。
「地球軍、波動砲の発射準備に入るとのこと」
まぁ、援軍が来るまでの間、持ち堪えようか。全滅覚悟でな。
「敵艦隊、U字となり半包囲に移る模様です」
「波動砲の発射準備が完了し、データリンク完了したと報告が」
とても守備艦隊だけで対処するなど困難であろうが、波動砲艦隊を甘く見てはいけない。
「地球艦隊、波動砲を発射」
放たれた波動砲は、集団たるカラクルム級群を一挙に光の網に捉えた。眩い光に包まれたカラクルム級群は波動砲の波に揉まれたかと思うと、あっという間にデブリへと成り果てた。
「冷却機能、最大稼働」
「戦果3200隻。…しかし」
「ワープアウト増大中」
だが、それでもなお、カラクルム級群の勢いは止まらない。
3200隻ものカラクルム級を撃破してもなお、絶賛カラクルム級は現宙域にワープアウト。そして、遂に撃破したカラクルム級含めての算定数が判明した。
「敵艦隊の算定数、カラクルム級249万隻9960‥‥‥いえ、更に後方、新たな集団がワープアウト!」
「フっ、来たか」
「ラスコー級14隻、ナスカ級26隻っ。更に大型の反応が1隻ッ、データベースにない未知の艦影です!」
「メインパネルに映せ」
……ふむ。1qを超える巨体と4本の飛行甲板が有り、その飛行甲板上に500m級のカラクルム級戦闘艦を優に2隻づつ、並べることが出来る程の大きさだ。
さながら、ナスカ級の巨大バージョン兼進化バージョンと表すればよいか…。
「この未知の敵艦を旗艦と設定。…航空隊、全機急降下!」
予め出撃させていた航空隊が旗艦を護衛するラスコー級、ナスカ級を真上からミサイル攻撃と爆撃を敢行。地球軍も同様であり、ブリリアンス航空隊に続いて地球航空隊もミサイルの雨を降らす。
それにより、旗艦を護衛していた全てのラスコー級とナスカ級は航空隊による攻撃
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ