第三百六十四話 賭けの攻勢その三
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「そしてホーソーンちゃんが出たら」
「一騎打ちですね」
「それも辞さないですね」
「あの方とのそれも」
「そや、そして」
一騎打ちも視野に入れてというのだ。
「攻めてくで」
「そうされますね」
「ではですね」
「この艦橋から出られますね」
「空に上がられますね」
「そうするわ」
こう言って実際に艦橋を出て空から自身も攻撃をはじめた、指揮はそのまま執りつつだ。その彼女を見てだった。
ホーソーンも空に出た、そして言うのだった。
「エリカちゃん、やるか」
「一騎打ちをやな」
「そや、そのこと考えてるやろ」
「それで出て来たわ」
エリカはホーソーンに言葉を返した。
「私も」
「そやな、ほなな」
「思う存分な」
「一騎打ちやろな」
この言葉と共にだった。
ホーソーンは右手に持つトライデントを前に突き出した、すると。
三つ又の鉾から激しい水流が放たれた、その水流に対して。
エリカはクマドラックを放って相殺した、そこから氷の術を放ちホーソーンを攻撃するが彼はそれに対して火の術を放ち。
相殺した、そして遠距離での一騎打ちを展開するが。
一時間程してだ、ホーソーンはその報を受けて言った。
「わかった、ほなな」
「艦橋に戻ってくれますね」
「今からな」
「?そっちに戻るわ」
エリカもエリカで報に応えた。
「今からな」
「お願いします」
「お互い事情が変わったさかい」
エリカは士官に貝殻で話してからホーソーンに言った、ホーソーンも貝殻でやり取りをしていたとkろおだ。
「これでな」
「終わろうな」
「一騎打ちは」
「またな」
ホーソーンはエリカに言った。
「やろな」
「機会があったらな」
「そういうことで」
「今回はこれで終わりや」
「また一騎打ちすることがあったらな」
「その時に決着つけような」
「そうしよな」
こう話してそれぞれの場に戻った、互いに攻める中でこうした一幕もあった。
フォークナーはサラマンダーで炎を広範囲に放っていた、だが自身が率いる将兵達の損害が多いのを見て彼等に命じた。
「負傷者の方々はすぐに後方に」
「戦死者もですね」
「魂だけになっても」
「そうです、後方に送ってです」
そうしてというのだ。
「すぐに治療や復活をお願いします」
「はい、それではです」
「そうさせて頂きます」
「即座に」
「その様に」
将兵達も応えてだ、すぐに死傷者達を後方に送る。だが。
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