第三十一話 襲撃その四
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「そのことはな」
「そうね、侮るとね」
「そこに隙が生じる」
「そうよ、油断や慢心は」
そうしたものはというのだ。
「持った時点でよ」
「敗れるな」
「例えどれだけ強くて有利でも」
そうであってもというのだ。
「それでもよ」
「敗れる」
「そうね、だからよ」
「諸君等はそこを衝くな」
「そうして戦うわ」
実際にというのだ。
「その時はね」
「そうするか」
「貴方達もそうするわね」
「無論」
サイゴーンが答えた。
「そのことはドクターマン様が言われている」
「ドクターマン様が言われることだ」
メッサージュウも言ってきた。
「間違いはない」
「信頼しているのだな」
「当然だ」
「そのことはな」
サイゴーンとメッサージュウはラクレスに答えた、この時の声も全く淀みのない確かなものであった。
「ドクターマン様を信じられずどうする」
「我々は」
「ドクターマン様それにオヤビンはな」
ジュウオウも言ってきた。
「絶対だよ」
「わしもだぞ」
モンスターはジュウオウに笑って応えた。
「ドクターマン様それにジュウオウの言うことならな」
「信じてくれますね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「何があってもな」
「かつては不信を抱いたこともあったが今は違う」
メイスンはかつて自分達がドクターマンに反旗を翻したことも話した。
「全くだ」
「不信を持っていないか」
「いない」
ラクレスに強い声で答えた。
「そうなった」
「そうなのだな」
「ドクターマン様の言われることなら」
そうであるならというのだ。
「絶対にだ」
「信じるな」
「そうなる」
まさにというのだ。
「我等はな」
「だからよ」
ファラも話に入って来た。
「私達を復活させてくれて嬉しいし」
「共にだな」
「暮して」
そうしてというのだ。
「奴等が来たならよ」
「戦うな」
「そうするわ」
こう言うのだった。
「その時はね」
「我々もいる」
「頼りにしているわ」
ラクレスに真面目な顔で答えた。
「仲間としてね」
「そう言ってくれるか」
「共にドクターマン様をお護りする」
そうしたというのだ。
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