第48話
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「勿念の為に二人が休んでいる間も今夜は私達が警戒していますから、安心して休んでください!」
「えへへ、良かったねお姉――――――そうだ…………着替え、取ってこないと!」
フィーとアネラスの言葉に嬉しそうな表情を浮かべたシャヒーナは家に着替えを取ってくる必要があることを思い出した。
「付き合おうか?」
「大丈夫、すぐそこですから!お姉と先に入っててください!」
「あ…………ちょっとシャヒーナ――――――」
「あはは………………」
そしてシャヒーナはサァラが呼び止める前に家まで走り去った。
「…………えへへ、ホントに良かった。お姉が戻ってきてくれて…………お兄さんたちと会えたのも翼の女神(アル―ジャ)様のお導きだったのかな?うーん、あの温井伊さんだったらホントにお姉の彼氏になっても――――――」
家に着いたシャヒーナは嬉しそうに呟いた後扉を開いた。
「―――――やあ、良い夜だお嬢さん。」
その時いつの間にかシャヒーナの背後にいたコートの男がシャヒーナに声をかけ
「え――――――」
声をかけられたシャヒーナは呆けた声を出した後振り向いた。
そして翌朝、映画祭が開催されようとしていた。
10:00――――――
映画祭の開催時間になるとアルジュメイラホテルの前でシェリド公太子が演説をしていた。
〜アルジュメイラホテル〜
「―――――皆さん、私は映画が大好きです。20年前にカルバードで花開いた今後も各地へ広まるであろう総合芸術――――魅惑的な銀幕の世界が、胸躍るドラマが皆の心を掴んで離さず、進化を遂げてきました。この砂漠の只中にある街にこれだけの人を集めてしまうほどに。」
ヴァン達やジュディス達がそれぞれ見守っている中シェリド公太子の演説に観客達は拍手をした。
「…………その意味で二ヶ月前のメッセルダム映画祭の開催中止は残念でした。ですが”色合い”は違うにしても、映画を愛するすべての人々の想いは同じ…………――――――それを確かに示すことが此度の映画祭の役目でもありましょう。シェリド・アスヴァールの名に置いて――――第一回『サルバッド映画祭』の開催を宣言します!正午には”レオンドール賞”の授賞式とフォクシーパレードもあるので、ご期待あれ!堅苦しい挨拶はこれで終わりだ――――――誰も彼も心躍らせ、楽しもうじゃないか!」
そしてシェリド公太子の開催宣言に観客達は歓声を上げながら拍手をした。
〜伝統地区〜
「ヒュウ、すげえ盛り上がりだな♪」
「今まで見たどんなお祭りより凄いかもしれません…………!」
ついに始まった映画祭による街の喧騒を目に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ