第48話
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、メッセルダムと同じ結末になってしまうんでしょうか…………」
「ああ、それについてだが…………」
「―――――同じにはさせないさ。」
悲しそうな表情で呟いたアニエスの推測にディンゴが答えようとしたその時、シェリド公太子がナージェと共に現れて声をかけた。
「おおっ、シェリド殿下!?」
「そいつはどういう…………?」
シェリド公太子の登場にゴッチ監督が驚いている中、ヴァンはシェリド公太子の言葉の意味を訪ねた。
「そのままの意味だ――――――明日は予定通り決行する。映画祭の式典も、勿論フォクシーパレードもね。」
「マジかよ…………!?」
「で、ですが…………大丈夫なんですか?」
シェリド公太子の口から映画祭が開催されることを知ったアーロンは驚き、アニエスは不安そうな表情で訊ねた。
「主催者の一人として他のスポンサー方面とも協議済みだ。今日までの宣伝費や諸々の事情も考えると中止や延期を避けたいのはどこも同じ…………ギャスパー社長の逮捕と関連事件については、発表を遅らせる段取りもすでにつけている。当然、通信会議ではあるが南カルバード州の総督――――――マーシルン総督とも協議し、開催の許可も貰っている。」
「…………殿下の協力もあって、各報道機関への根回しも済んでいてな。」
「い、いつの間に…………」
「やれやれ…………要は大人の事情ってヤツですか。」
シェリド公太子とディンゴの話を聞いたマリエルは驚き、ヴァンは苦笑しながら呟いた。
「まあ、ありていに言ってしまえばね。しがらみに囚われっぱなしのこの身を恨めしく思う今日この頃さ。」
「ま、殿下が尊敬してるヒトもここ2年は忙しいみたいだけどね。」
「あはは…………シェラ先輩と結婚してからは少しは落ち着くと思っていたけど、むしろ先輩と結婚してからの方がより一層忙しくなって祖国の復興や信頼回復の為に先輩と一緒にあちこちを巡り回っているらしいからね。」
(シェリド公太子殿下が尊敬している人ってまさか…………)
(その”まさか”でしょうね。)
肩をすくめて呟いたシェリド公太子の言葉に続くようにフィーとアネラスはそれぞれある人物達の状況を思い返し、苦笑した、3人の話を聞いてある推測をしたロイドは驚きの表情を浮かべ、ルファディエルは苦笑を浮かべた。
「だからこそ――――――やる以上はとことんやり切りたいのさ、彼のように。それは、ここにいる皆も同じだろう?」
「…………はい、だからこそ皆さんに依頼したわけですし。」
「何ヶ月も前から準備していよいよ明日って所だものね。」
「ようやくパレードも目途が立ったのに今更お蔵入りなどありえんじゃろう!」
「うーん…………警察
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