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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第48話
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なのか!?」

「うわぁ………ヴァイスさん達、”皇帝として奮える特権”を存分に活用していますねぇ…………」

「ん…………でもこんな無茶できるのは、”皇族としての力”が強いメンフィルとクロスベルだからできることで、エレボニアやリベールの王族はそんな無茶なことはできないと思う。」

ロイドが広げた”皇帝勅命捜査令状”を読み上げたダスワニ警部は信じられない表情で声を上げ、それを聞いたヴァン達がそれぞれ血相を変えて驚いている中アニエスとネイト捜査官はそれぞれ驚きの声を上げ、表情を引き攣らせたアネラスの言葉に頷いたフィーは静かな表情で推測した。



「なるほどな。他の連中はともかく現役の刑事でもあるバニングスや”叡智”まで”違法行為”を行ってまで俺達よりも先に”B5F"に侵入した事に”違和感”を抱いていたが…………そいつがあったから、先回りできたって事か。」

「えっと、その”皇帝勅命捜査令状”がある事で何故、エースキラーの方々による違法行為が認められるのでしょうか…………?」

「本来”法”は一般市民や警察もそうですが、貴族や政治家等”どのような立場”の方々でも守らなければならない事ですが…………メンフィル・クロスベル両帝国は貴族や政治家の方々が政治や新たな”法”の成立に関わっているとはいえ”政治”もそうですが”法”を決めるのも最終的には”皇帝”――――――つまり、”絶対王政”ですから、その両帝国の皇帝達による”勅命”の行為は例え”違法行為でも認められることになるのです。”」

「ハン、幾ら様々な勢力から危険視されているとはいえ、まさか一マフィアの撲滅の為だけにメンフィルとクロスベルの皇帝共が揃いも揃って”皇帝の特権”を利用してそんな代物を発行してエースキラーに持たせていたとはな。」

ヴァンが納得している中フェリの疑問にリゼットが答え、アーロンは鼻を鳴らして真剣な表情で”皇帝勅命捜査令状”を見つめた。

「そちらの女性の説明にもあったように、クロスベル帝国もそうだけどメンフィル帝国は”王政国家”にして”絶対王政”。両帝国の”法”の最終決定権がある皇帝直々の勅命による捜査令状だから、”本来ならば認められない違法捜査”も認められるわ。――――――そしてそれは当然メンフィル帝国領であるサルバッドを含めた南カルバード州もそうだけど、クロスベル帝国領である北カルバード州にも当てはまるわ。だから警察もそうだけど、軍や政治家、それぞれの州の最高責任者である”総督”ですらもこの捜査令状を反故することは許されないわ。ちなみにヴァイスハイト陛下によるとこの”皇帝勅命捜査令状”の事はカルバード両州の”総督”には伝えているとの事よ。それを考えるともしかしたらGIDあたりにはこの捜査令状の存在を知らされているかもしれないわね。」

「………
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