第八十七部第二章 膠着状態に入りその三十六
[8]前話 [2]次話
「無論高めはし維持していくが」
「それでもですね」
「やはり彼等が問題ですね」
「最初から軍にいる者達は兎も角」
「彼等ですね」
「彼等の士気も維持する」
シャイターンはこのことも話した。
「そのうえでだ」
「戦線を構築し」
「そして敵に隙があれば」
「そこで、ですね」
「攻めてだ」
そしてというのだ。
「勝利を掴む、いいな」
「わかりました」
「それではです」
「その時を窺い」
「今は戦線を構築しましょう」
「全軍でな」
シャイターンは冷静だった、だがそれと共に。
声は強かった、そしてその声で述べた。
「勝利の為にだ」
「はい、万全を期す」
「そうしていきましょう」
「我等は隙を作らない」
「決して」
「私もそうする、真の英雄は何があろうともだ」
不慮の事態があろうともというのだ。
「決してだ」
「はい、敗れません」
「それはコーランにある通りです」
「何があろうとも勇気と信仰を忘れず」
「そして勝ちます」
「そして全てを成し遂げる」
シャイターンは言った。
「だからな」
「それ故にですね」
「閣下もですね」
「劣勢でも諦めず」
「前を向かれていますね」
「そうだ、では抜かりのない様にだ」
その様にというのだ。
「することだ、そして将兵達は次の戦いに向けて準備をさせ」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「さらにですね」
「英気を養えさせるのだ」
このことも忘れるなというのだ。
「いいな」
「承知しました」
「ではですね」
「これよりですね」
「彼等にも」
「休憩の時には美味いものをふんだんに食べさせてだ」
そうしてというのだ。
「酒もだ」
「飲ませますか」
「その様にされますか」
「そちらもですか」
「こうした時こそ英気が必要だ」
それ故にというのだ。
「軍務の時以外はだ」
「ゆっくりと休ませ」
「そして英気を養わせ」
「その中で、ですか」
「酒もですか」
「飲ませることだ」
その様にしろというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除