暁 〜小説投稿サイト〜
邪教、引き継ぎます
第五章
43.時間との戦い
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
トの子孫三国がそこまで待ってくれるのか」
「たしかに、オレなら待たないな。すぐ攻め込む」
「だよねー」

「一つは、ってことは、二つ目の心配もあるのか」
「うん。ある。もう一つは、おれがいつまで生きられるのかって問題」
「どういうことだ。お前、老化しないところにいたんだろ? 三百歳超えてるんじゃなかったのか」
「そうだけど。おれ自身は普通の人間だからね。こっちに来たから老化していくはずだよ。んで、その速さがどうなのかおれもわからない。長く生きてきた分、反動によって普通よりも速いかもしれないし。あとはこっち特有の病気があった場合、その免疫……って言ってもわからないか、んーっと、抵抗力がたぶん全然ないから、突然変な病気でポックリ()く可能性もあるね。そのへんは運次第! おれも祈るけど、きみも祈ってね!」
「前から思ってたが、お前のしゃべり方、どこまで真剣なのかわからないぞ」
「おれもわからない!」

 褐色の少女が三度目のため息をついたときには、だいぶ空も暗くなってきていた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ