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第81話「冥王星守備艦隊VSガトランティス艦隊」
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 「ブリリアンス艦隊将兵に告げる。勝利は目前だ。これより我が艦隊は、地球軍を援護する。全艦隊、敵艦隊後方より某座標の距離8000宇宙キロに小ワープを敢行。ワープアウト後、敵艦隊後方より攻撃を仕掛けよ!」

 「了解、全艦隊に通達。小ワープ準備!目標、敵艦隊後方より某座標の8000宇宙キロ!」

 ファイラ司令の指示に従い、将兵達は小ワープ準備を整え始める。ワープアウトする座標をガトランティス艦隊の後方に設定を終えた時、ファイラより小ワープ号令が下された。

 ファイラ率いるブリリアンス艦隊は瞬きする間に、通常空間から消えていった。通常空間から消えて十秒もしない内に、ガトランティス艦隊後方にワープアウトした。

 「全艦、その場180度急速反転しつつ全主砲を敵艦隊へ標準合わせ!準備出来次第、各艦砲撃を開始。魚雷、ミサイルも出し惜しみ無く使え。これより、挟撃を開始する!地球軍にもそう伝えろ!」

 ファイラ率いるブリリアンス艦隊…通称ファイラ艦隊は前方の地球艦隊と共に挟撃する陣形を執った。

 「蹴散らせ、砲撃開始ィ!」

 ファイラ艦隊が一斉に砲門を開き、緑白いビーム群を放った。緑白いビームが螺旋を描きながら背中を向けている間抜けなガトランティス艦隊の集団に突き進む。

 そんな中、ガトランティス艦隊の後方…ファイラ艦隊から見て前方の集団計20隻がファイラ艦隊に向けて回頭しているのだ。交戦可能距離圏内へと入ってしまっているのに、だ。

 各ブリリアンス艦から繰り広げられる主砲や対艦ミサイル、魚雷群が一同に回頭中のガトランティス艦隊へと浴びせまくる。

 あるガトランティス艦は量子魚雷を発射する間も無く撃沈され。

 あるガトランティス艦は49cm四連装大口径砲の主砲群に木っ端微塵にされ…。

 あるガトランティス艦は撤退しようとするが、不幸にも機関部を集中的にミストラル戦闘機編隊から攻撃されてしまい、コントロール不能になって宙を漂い始めた挙げ句に追い打ちを掛けるように機銃とミサイルの雨が殺到後、爆沈。

 可哀想なことに、凄まじい勢いでガトランティス艦隊は数を減らしていく。

 数分が経過すると、冥王星沖に侵犯したガトランティス艦隊は冥王星守備艦隊によって全て撃破された。

 冥王星守備艦隊の損害――
 ブリリアンス軍側:多機能型フリゲートU級1隻小破、1隻中破。
 地球防衛軍側 :金剛型U級2隻小破、ドレッドノート級1隻小破。

 …以上である。撃沈された友軍艦艇は0。

 こうして、冥王星沖海戦は冥王星守備艦隊の勝利となり、此度の戦いは幕を下ろしたのであった。
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