第九話『食い違った結果』
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帰宅後、詩楼は夕飯の準備をしつつ考え事をしていた
(結局、ケンプファーの戦う意味が分からず終い。唯一味方となるのが青と赤のケンプファー、しかしその二組は対立する運命。
そして紅音とナツルは黒と白のケンプファーについての情報はゼロ・・・気になるのは、なぜ俺だけがその事を知らされているのか。 今はそれが気がかりだ)
考えつつも、料理の手は一向に休めない
「おぉ〜、ビーフシチューですか。 いい匂いで美味しそうですねぇ」
肩もとから声がしたと思えば、ショウシシロクマが肩に乗っていた
丁度良いと思い、先ほどの疑問を投げ掛ける
「今日、赤と青のケンプファーに会って、赤と戦った」
まず話の皮切りに、今日の出来事を話した
「どうでした? 貴方の手応えとしては」
「いや、赤が強いのなんの。 武器の扱いが手慣れてたよ・・・まぁ、相手は予想だが、うちの生徒だと思う」
チャイムが鳴ったと思ったら、急に攻撃が止んだ。 確率はそこそこあると思う
「白のケンプファーには会いましたか?」
「いや、合ってはないとは思う」
目星すらつかない相手を探すなんて無理だ
そして本題に入る
「そういやさ、青のケンプファーに聞いたんだけどさ・・・白と黒のケンプファーについて何も知らないって言われたんだけど、一体どういう事だ?」
その質問をした時、ショウシシロクマの体がピクッ と動いた
「あ〜、言っちゃいましたか。 まぁ、真っ先に言ったのは私ですからねぇ、私の責任ですね〜」
アッハッハ と軽い笑い声をこぼしながら言う
「まさか、言ったのヤバかったか・・・?」
「いえいえ、どうせ白にもバレる事ですからねぇ〜 青の人には言う手間が省けたといいますが、この先混乱しなきゃいいですねぇ」
と、また軽い笑いをこぼす
「勿体ぶらず教えてくれよ」
「まず青のモデレーターが言わなかったのは、青のケンプファーの使命ーー赤のケンプファーを倒すこと。それに黒や白が参加するとなれば、混乱することでしょう。それを避けるために言わないんでしょうね〜」
簡単言えばですけどね〜 と後に付け足した
「取り合えず、俺らの陣営の事は他言に無用って事か?」
「ま、そうしてくれると助かりますよ。 ま、味方陣営でよっぽと頭がキレる人には話してもいいかもですね〜。 ま、そこは自己判断で」
そう言うとショウシシロクマは肩から降り、トコトコ と部屋に戻っていった
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