暁 〜小説投稿サイト〜
金木犀の許嫁
第三十三話 二人でいられるならその七

[8]前話 [2]次話
「だったらね」
「感情出していいわね」
「そうよ」
 実際にというのだ。
「それならね」
「そういうことね」
「だからね」
 それでというのだ。
「私もね」
「テニスの時感情出すのね」
「自然とね」
 意識せずというのだ。
「そうするわ」
「そうよね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「そう考えていったら」
「佐京君達に感情が見えるのも」
「忍者のお家でもね」
「いいわね」
「そうなるわね、しかしね」
「しかし?」
「考えてみたら十勇士の人達って」
 真昼は自分達の先祖の話もした。
「霧隠才蔵さん以外感情出してるかしら」
「聞いてるとそうね」
 夜空も確かにと頷いた。
「どうも」
「そうよね」
「結構明るかったり剽軽だったりで」
「クールな人少ないわね」
「それで感情もね」
 これもというのだ。
「結構以上にね」
「出すわよね」
「ええ」
 実際にとだ、夜空は答えた。
「そうね」
「猿飛佐助さんもね」
「私達のご先祖の」
「あの方は特にね」
「十勇士の中でも剽軽で」
「感情が出やすい方だったみたいだし」
「三好青海入道さんと一緒で」
 怪力で知られる彼と、というのだ。
「明るくて剽軽で」
「感情がわかりやすい人よね」
「そうだったみたいね」
「幸村公はいつも冷静で穏やかで」
 真昼は自分達から見て主筋であり幸雄の先祖である彼のことも話した。
「あまり感情はね」
「表に出ない方だったみたいね」
「そうだったみたいね」
「いざって時は誰よりも熱いけれど」
「普段はね」
 あくまでというのだ。
「そうした方で」
「それでよね」
「そう思ったら」
 それならというのだ。
「佐京君達も。そして分家の私達もね」
「感情出していいのね」
「わかりやすくね。むしろわかりやすいと」
「お互いのことがよくわかって」
「いいわね、何を考えているかわからないと」
 そうであると、というのだ。
「困るしね」
「こっちもね」
「だからね」
 そうであるからだというのだ。
「本当にね」
「それでいいわね、忍者での」
「今だとね」
「ご先祖様達のことを考えても」
 こう二人で話しながら食器を洗って拭いた、それが終わると二人はそれぞれの部屋で予習と復習に入ったが。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ