第三十話 ギアの者達の笑顔その十五
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「それでも」
「そうした宗教の人は食べないな」
「そうだよ」
「それなら親子丼も食べられないな」
ラリーはこのことに気付いた。
「そうだな」
「そうなんだよね、これが」
森がまさにと答えた。
「そうした宗教の人達はね」
「親子丼も食べられないな」
「具体的に言うとユダヤ教で」
この宗教でというのだ。
「チーズバーガーも親子丼も食べられないよ」
「そうなるな」
「ステーキの上にバターを乗せるのも」
それもというのだ。
「駄目だよ」
「厳しいものだな」
「そうした宗教もあるんだ」
「人間の世界にはだな」
「そうなんだ」
まさにというのだ。
「面白いね」
「そうだな」
ラリーは確かにと頷いた。
「言われてみるとな」
「色々な宗教があってね」
「それぞれの教えやルールがあるな」
「そうだからね」
「確かに面白い」
「それじゃあこれからは」
「人間のそれぞれの宗教も学ぼう」
こう言うのだった。
「是非な」
「そうするね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「より人間を理解したい」
「どういった存在か」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そのことをな」
「いいことだよ、僕もね」
森自身もというのだ。
「宗教のこともね」
「学んでいるか」
「そうなんだ」
このことを話した。
「実はね」
「そうか、では私もだ」
「宗教もだね」
「よく学びたい」
そうだというのだ。
「そちらもな」
「それじゃあね」
「人間は奥が深い」
ここでバドが言ってきた。
「実にな」
「以前から思っていたな」
「そうだった、しかしな」
「思っていた以上にだな」
「奥が深い」
そうだというのだ。
「最近特に思う」
「奥が深い存在か」
「勿論どの生きものでもそうだが」
それでもというのだ。
「人間もだ」
「そうだな」
「だから人間の中にあってな」
そうしてというのだ。
「人間を見ている」
「これからもそうするか」
「そのつもりだ」
まさにというのだ。
「俺はな」
「いいことだ、では私もだ」
ラリーもと言った。
「その様にだ」
「するな」
「決意した」
そうだというのだ。
「嶋名」
「そうなんだ」
「うむ、しかしだ」
「しかし?」
「人間を見ているとな」
そうすると、というのだ。
「いい面もあれば」
「悪い面もあるね」
「誰でもな、そのことを理解しないとだ」
「駄目なんだよね」
「それは我々もだがな」
「そっちの世界の人達もだね」
「そうだ、姿形が違うだけでな」
ただそれだけでというのだ。
「その実はだ」
「中身は同じだね」
「だからだ」
それ故にというの
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